米Dellは今年、さまざまなプリンタ製品を追加するかもしれない。
同社は、米国時間5日に発表した声明のなかで、「今後、より多くのユーザーの期待に応えることができる」計画を、8日に発表すると述べた。
Dellは、新製品に関する計画を説明すると見られているが、おそらくその場でパートナーシップについても発表するものと思われる。これらの動きはすべて、同社の現行プリンタ製品ラインを充実させることを狙ったものだ。Dellの現行の製品ラインに欠けているのはカラーレーザープリンタと、ファックス、スキャン、コピー機能を搭載した多機能レーザープリンタだと、アナリストらは指摘している。
「Dellの製品ラインに欠けているのは、カラーレーザープリンタ市場を対象とする製品だ。Dellはようやく中小企業市場に的を絞ったDellブランドのカラープリンタを提供する気になったのだと思う。中小企業市場は、レーザープリンタ市場で最も成長が期待できるセグメントだ」と、米GartnerアナリストのPeter Grantは述べている。
Dellはまた、個人ユーザーにもプリンタを販売している。コンシューマー向けには、デジタルカメラから大判の写真を印刷できる機種を発表するかもしれない、と別のアナリストは述べた。ただし、同社のJ740プリンタは、A4サイズまでの写真印刷にすでに対応している。
同社はこの計画の詳細について、今週ラスべガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)で、同社最高経営責任者(CEO)、Michael Dellが講演を行った後に記者会見を開いて明らかにすることになっている。
Dellがカラーレーザープリンタ市場へ参入し、新しい製造パートナーを発表するとすれば、提携相手は韓国Samsungになる公算が大きいが、現行のDellのプリンタを一手に引き受けている米Lexmarkの可能性もあると、Grantは述べている。
米Technology Business ResearchアナリストのBrooks Grayによると、エプソンがDellの二番めの製造パートナーになる可能性も大きいという。両社は、長年にわたって良好な関係を築いており、Dellは現在、いくつかのエプソンブランドのプリンタを販売している。エプソンはインクジェット、レーザープリンタや多機能機種を含む、さまざまな種類のプリンタを販売している。
一方、米XeroxはDellに一連の多機能プリンタを提供できるかもしれないが、ただしこのパートナーシップはありそうもないと、Grantはコメントしている。
米Bear SternsアナリストのAndy Neffは、先頃発表したレポートのなかで、Dellが新製品を追加することになれば、サプライヤの数を増やすことには意味がある、と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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