Dell Computerは、3月末にレーザープリンター2機種とインクジェットプリンター1機種を発売する。これにより、同社はプリンター市場進出の足掛かりをつかむ意向だ。
当初は、中小企業向けレーザープリンターや消費者向け複合機(オールインワン型インクジェットプリンター)などの好調分野を狙う。複合機は現在、小売プリンター市場で最も注目されている分野のひとつである。
3機種のプリンターの発売は、パソコン周辺機器市場への進出により収入拡大を図るという同社の最新戦略を示している。なお、LexmarkがDellブランドのプリンターを製造する。
Dellはまず、印刷、ファックス、コピー機能を備えた消費者向けインクジェットプリンターを発売する。価格は150〜200ドルになる見通し。これはHewlett-Packard(HP)のHP psc 2110(199ドル)と競合する価格帯だ。モノクロのレーザープリンター2機種のうち、小規模企業やホームオフィス向けは、価格が300ドル程度。より規模の大きい企業を対象とした機種は、約500ドルの予定。後者には、有料オプションとしてイーサネット接続を提供する可能性があるという。
精力的に事業を拡大するDellだが、プリンター事業戦略のリスクも指摘されている。「課題はインクカートリッジなどの消耗品を小売店並みに速やかに提供できるかということ。会社側の期待通りに販売台数が伸びなかった場合は、在庫が即座に負債に転じる危険性がある」(IDCのアナリスト、Roger Kay)
Dellの最高経営責任者Michael Dellは、「プリンター市場への参入については楽観視している。当社は昨年250万台のプリンターを販売した実績もある。Dellブランドのプリンターを間もなくお見せできるだろう」と自信をみせた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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