米Lindows.comは、米国時間16日に同社OSの新バージョンをリリースしたが、これには同社最高経営責任者(CEO)のMichael Robertsonが開発した、インターネット電話通信技術が統合されている。
LindowsOS 4.5には、SIP(Session Initiation Protocol)が付属しているが、これを使うことでPCユーザーは同じテクノロジーを使うユーザーと通話できるようになる。ユーザーには固有の番号が割り振られ、電話をかけたり、受信したり、また四者通話やフリーダイヤルのような機能を利用できるという。この番号と仮想キーパッドを使って、ユーザーはSIPphone、テレビ電話またはSIP対応コンピュータを経由して、どんな電話番号にでも電話をかけることができる。
インターネット電話またはVoIP(Voice over Internet Protocol)の人気は高まる一方だ。しかし、最近まで同サービスは、通常の電話にとって代わるほどの品質には達していなかった。だが、インターネット通話の開始とルーティングを制御するSIPのような規格が登場したことで、サービスの質は劇的に向上した。
Lindowsによると、今回発表したOSの新バージョンはリモート・デスクトップ共有を可能にするように開発され、また英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語の6カ国語の翻訳ツールが付属しているという。また、Amazon.com、Yahoo、eBayの検索やEコマースサービスへのアクセス、United Onlineへのダイヤルアップアクセスも可能になっている。
「検索機能とSIPと翻訳ツールを統合することで、LinuxがOSビジネスにおける技術革新の点でリーダー的役割を果たしていることが証明された。LindowsOSにサービスやソフトウェアを組み込んでいるテクノロジー業界の有力企業と我々の協力関係から、主流のデスクトップコンピューティング分野でLinuxが受け入れられていることがわかる」と、Robertsonは声明のなかで述べている。
同社によれば、LindowsOS 4.5ではハードウェアのサポートが改善され、一連のゲームやWi-Fi機能を含むいくつかの機能が追加されたという。
現在、小売業者から同OSを購入でき、現行ユーザーは、同社ウェブサイトから新バージョンをダウンロードできる。価格は49.95ドルから。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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