米Microsoftは12日(米国時間)、自社のデータベース製品をこれまでより簡単に管理できるようにするツールを発表した。このツールは、同社SQL Serverデータベースの、現行および次世代バージョンの両方に対応する。
同社関係者によると、シアトルで行われたSQL Serverカスタマーカンファレンスにおいて、同社は、SQL Serverデータベース製品に関する日々の管理業務を簡略化し、管理者の生産性向上を狙った、新しい機能の説明を行った。
Microsoftは12日に、データベースをスキャンし、SQL Serverからさらに高いパフォーマンスを引き出すためのベストな設定や維持方法について、ガイドラインを提供するツールをリリースした。Best Practices Analyzerと呼ばれるこのソフトウェアは、同社のSQL Server 2000の現行バージョンと合わせて利用するよう設計されている。
Yukonというコードネームで呼ばれ、2004年の終わりに開発が完了すると見られている、SQL Serverの次期バージョンに対しては、同社は、データウェアハウスへデータを移行するツールを含めることを計画している。このツールは、これまで企業のオペレーションを分析するのに利用されていたものだ。Microsoftによると、Yukonに同梱されるData Transformation Servicesは、データの移動や再フォーマットにかかる時間を短縮し、またサードパーティのツールを使わなくても済むように設計し直されているという。
こうした機能の強化は、とても競争の激しいデータベース分野において、コストに敏感な顧客の間では、管理用ツールの重要性がますます高まっていることを浮き彫りにしている。 米Oracle、米IBM、そしてMicrosoftの上位3社は、そえrぞれ自社のデータベースに管理関連の機能を付加し、データベースのオペレーションコスト削減を狙っている。
Oracleは先週、今年末に発売予定のOracle Database 10gで計画している、数多くの機能強化について詳細を発表した。同社は、データベースの維持コストを削減することで、自社の得意とする大企業顧客が、Microsoft製品に流れることを食い止められると期待している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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