米IBMは、ディザスタリカバリ市場でのシェアを拡大すべく、廉価な長距離データ複製を可能とするよう設計されたハイエンドのデータストレージシステムについて、そのアップグレードを発表する。
21日(米国時間)に発表が予定されているのは、IBMのTotalStorage Enterprise Storage Serverで、Fibre Channelインターフェイスを使ったデータ複製が可能になる。いままで、IBMのPeer-to-Peer Remote Copyソフトには、ESCONインターフェイスが必要だった。IBMでは、Fibre Channelを用いることでデータ転送速度が8倍高速になると話している。
「ミラーリング」として知られている、連続的なデータ複製は、企業のディザスタリカバリ対策の一部として使われる可能性がある。Peer-to-Peer Remote Copyのような技術を使えば、ハリケーンやテロリストの攻撃などの災害に備えて、データをメインのデータセンターから離れた場所へコピーすることができる。
複製スピードがアップすれば、長距離のデータ複製に必要となるリンクの数を減らすことが可能になり、その結果通信機器の数も減らせる。Fibre Channel接続に切り替えれば、最大で50パーセントも通信費を削減できると、IBMでは説明している。
昨年、市場調査会社の米IDCはこの市場の規模を予測し、2001年には299億ドルだったものが、2006年には549億ドルに増加し、年間成長率12.9パーセントの伸びを示すと発表していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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