ソニー、ケンウッドなど4社が共同で設立したAV機器向け音楽配信事業の企画会社、エニーミュージック企画は10月21日、同社が提供を予定している音楽配信サービス「Any Music」に対応したオーディオセットの商品化予定モデルを公開した。ネットワークに接続し、楽曲のダウンロードなどを機器から直接行えるもので、来年春に販売される予定という。
エニーミュージック企画はソニー、ケンウッド、シャープ、パイオニアの4社が共同で 2003年2月に設立した企業。インターネットにつながったAV機器に楽曲や関連情報を配信するためのネットワークサービスやプラットフォームを提供する。
今回発表されたのはソニー、ケンウッド、シャープ、パイオニアの4社から提供される5モデル。価格や機能の詳細については明らかにされなかったが、いずれもOSにはLinuxを採用しているという。エニーミュージック企画では今後Any Music対応端末向けにLinuxを共通プラットフォームとして開発し、端末メーカーに提供する方針だ。これにより、端末のコストを下げたいとしている。
エニーミュージック企画代表取締役社長の野口不二夫氏 | |
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また、エニーミュージック企画は楽曲の配信に関して、レコード会社17社が出資するレーベルゲートと提携したと発表した。ダウンロードした楽曲は機器のHDDに保存できるほか、ポータブル機器への転送も可能。楽曲の著作権を保護するためのDRM技術にはOpenMG、コーデックにはATRAC3を採用するという。また、レーベルゲート経由でCDのオンライン購入も行える。
サービスの開始と対応機器の発売は2004年春になる。当初は2003年秋のサービス開始を目指していたが、細かい仕様の策定などに時間がかかり予定がずれ込んでいるという。将来的には海外でもサービスを提供したいとしているが、「まずは国内でビジネスモデルを構築する」(エニーミュージック企画代表取締役社長の野口不二夫氏)という。
ソニーが出品した商品化予定モデル | |
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エニーミュージック企画はサービス開始と同時期に事業会社化する予定。ポータルサイトなどプラットフォームの運営に関するライセンス料と、ユーザーが楽曲を購入した際のアフェリエイトを主な収入源とするという。ただし詳細については「現在関係各社と調整中のため、事業会社化したときに詳しく話したい」(野口氏)とした。
なお、今回発表された商品化モデルは10月23日からパシフィコ横浜で開催される 「A&Vフェスタ2003」において展示される予定となっている。
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