米Veritas Softwareは、Windows OS向けのストレージ資源管理ソフトを機能拡張し、データストレージ業界での米Microsoftの勢いに弾みを付ける。
同社は6日(米国時間)、StorageCentral 5.2製品の包括的バージョンを、Windows Server 2003および新たに登場したWindows Storage Server 2003に対応させると発表した。
StorageCentralを導入することで、企業はユーザに割り当てあるストレージ容量を設定したり、特定の種類のファイルを企業内のマシンには保存できないようにするといったことが可能になる。さらに、ストレージ容量の利用状況に関するレポートも作成できる。各ユーザは、StorageCentralのもつウェブベースのレポート機能を利用して、ファイルを開いたり、移動もしくは削除でき、また右マウスのクリックで、複数のファイルを一括して操作することも可能だと、Veritasは説明している。
StorageCentralの「ライト」バージョンには、容量の割り当てとファイル管理という最低限の機能が備わっており、また利用状況レポート機能は省かれているが、これは既にWindows Storage Server 2003に組み込まれていると、Veritasの広報担当者Rena Sripramongは述べた。
Microsoftは、ネットワーク接続型ストレージ(NAS)デバイス向けに設計されたOS、Windows Storage Server 2003を、9月に発売した。同社は、この新しいOSで、さらにハイエンドのNAS市場へ進出できると主張している。NASは、ユーザがネットワーク経由でファイルやデータを取り出せるようにするための専用のコンピュータで、米Hewlett-Packardや米Dellなどが、Microsoftの新しいOSを搭載したNASデバイスを製造している。
ハイエンドNAS市場でのMicrosoftのライバルの筆頭は、米Network Applianceだが、同社のつくるマシンには別のOSが搭載されている。また、Veritasはまた、Windows環境で使われているNetwork Applianceマシン向けのStorageCentralに、新たなバージョンを追加した。このStorageCentralの容量割り当て管理ツールを使うことで、各ユーザへの割り当てだけでなく、ユーザグループへの割り当ても設定できると、同社は説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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