米HPが次に出すタブレットPCは、「Intel Inside」のステッカーが貼られたものになる。
HPは、米Intelのモバイルプロセッサを搭載した、HP Compaq Tablet TC1100を今秋出荷すべく準備を進めていると、同社の近い情報筋が語った。
まもなく登場するこの新型タブレットPCは、同社の現行モデルにとあまり変わらないようだ。たとえば、両方とも10.4インチのディスプレイを搭載しており、重量もほぼ同じになる。しかし、新しいモデルには、これまでとは異なるプロセッサが採用されるという。
情報筋によれば、新モデルではIntelのCeleron-800MHzもしくはPentium M-1GHzを選択できるようになる。同社の現行モデルHP Compaq Tablet PC TC1000では、米TransmetaのTM 5800-1GHzを搭載している。
この変更は、パフォーマンスをさらに向上させ、ビジネスユーザーへのアピールを狙ったものと思われる。これまでのところ、MicrosoftのWindows XP Tablet PC Edition OSで動くタブレットPCは、比較的好調な売れ行きを見せている。しかし、こうした製品の多くは、医療分野のような特定の用途に使われていると、アナリストは報告している。
2002年11月にTablet PC OSが発表され、同時にHP、台湾のAcer、東芝など各社からこれを搭載した製品がリリースされたが、2002年第4四半期の世界における販売台数は、約7万2000台に達した。調査会社の米IDCの話では、2004年の出荷台数は50万台になるという。
画面の配置によって、ノート型PCとしても使える「コンバーチブル・タブレットPC」と呼ばれるタイプに、大型画面を搭載したモデルが登場し、また高性能なプロセッサが採用されることで、タブレットPCはさらに売上げを伸ばすとみられている。
Transmetaもまた、10月14日発表の次世代プロセッサEfficeonで、タブレットPCのビジネス獲得を狙う。しかしHPでは、最新製品にはTransmeta製チップ採用しないと決定しており、そのことが同社のビジネスに打撃を与えるかもしれない。
IntelのPentium Mチップは、同社のチップセットならびにワイヤレス通信用モジュールとバンドルされ、Centrinoというパッケージで提供されることが多いが、このチップはタブレットPC向けに人気が高まりつつある。これまでのところ、Acerや米Motion ComputingのようなメーカーがPentium Mへ移行しており、以前に採用していたPentium III-Mよりも Pentium Mのほうが高性能だと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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