米トランスメタは、米マイクロソフトや米エヌビディアをはじめ、さまざま分野の著名な企業から、新たに発表するプロセッサの普及に関する協力を取り付けた。
同社は10月1日(米国時間)、ファームウェア、チップセット、グラフィック機能など、 PCの動作に不可欠な技術を持つさまざまな分野の企業が、まもなく登場する同社のEfficeonプロセッサをサポートすることに同意したことを発表した。
Efficeonは、ノート型PCに搭載されて今年の年末までに登場する予定だが、再起を期すトランスメタにとって重要な役割を担うものだ。また、自社が収まるべきニッチを作り出し、米AMDや米Intelと共存していこうとする、現在も継続中の取り組みにおいても、この新プロセッサが鍵を握る。同社のプロセッサは標準的なPC x86アーキテクチャーと互換性を持ちながら、他社のチップに比べて格段に省電力な設計となっている。
自社のチップをメインストリームのパソコンに採用させようというトランスメタの試みは、これまでのところ成功と失敗が相半ばする結果となっている。今回、数多くの著名な企業から支持を取り付けたことは、PCメーカ各社に採用を働きかけていく上で、一歩前進したといえるかもしれない。
10月1日に発表されたパートナー企業および団体は、米Alliance Semiconductor、米American Megatrends、米Atheros Communications、米General Software、HyperTransport Technology Consortium、台湾のInsyde Software、米Microsoft、米Nvidia、米Phoenix Technologies、米Silicon Motion、台湾ULi Electronics、台湾XGI Technologyの各社。
Alliance、Atheros、Nvidia、Silicon Motion、Uli、XGIは、PC内部のパーツ同士を接続したり、グラフィック機能、ワイヤレス通信などを実現するチップを開発している。一方、HyperTransport Technology Consortiumは、広帯域のチップ間通信技術を推進している。Microsoft、American Megatrends、Insyde Software、General Software、Phoenix Technologiesの各社は、OS、ファームウェア、BIOSの開発を行っている。
以前Astroという開発コード名で呼ばれていたEfficeonでは、Transmetaが約束するように、同社の初期のプロセッサと比べて動作効率とパフォーマンスが劇的に向上する。同チップはまず、同社製チップがすでに開拓している2つの小さな市場、ミニノートPCやタブレットPC向けに登場する。しかし2004年第1四半期までには、12〜14インチのディスプレイを持つような標準的なサイズのノートPCでも使われ始めるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」