米IBM、数十億ドル規模の「オンディマンド」サービス契約を獲得

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 米IBMは、北欧で最大級の金融サービス企業であるNordeaに対して、ユーティリティコンピューティングのサービスを提供する、数十億ドル規模の契約を獲得した。

 Nordeaが米国時間1日に明らかにしたところによると、IBMと結んだ26億ドル(22億ユーロ)相当のアウトソーシング契約は、社内でのITプロダクション業務の整理統合に向けた取り組みの一環だという。さらに、Nordeaは今回の契約によって、自社のITプロダクション業務に関して、決まった額のコストを負担する形から、IBMの「オンデマンド」サービスを通じて必要なシステムや技術を購入し、それにかかったコストだけを負担する形へと移行できるようになる。

 NordeaでグループIT長を務めるJarle Haugは、「我が社のIT業務に関して、事前に決まった金額を投資するやり方からオンデマンド方式へと移行することは、財務面で非常に価値がある。それによって、過剰設備を排除し、さらに全体的なリソースの使い方について透明性を高めることができる。また、自社単独では相当困難だった技術の整理統合も、これで取り組みやすくなる」と語った。

 IT分野にかかる固定費を減らし、核となるビジネス業務に注力するため、各企業はコンピュータシステムの管理や各種サービスの提供を、IBM、米Electronic Data Systems、米Hewlett-Packard(HP)といったサービスプロバイダーに依存するようになってきている。ここから派生したサービスの1つがユーティリティコンピューティング、もしくはオンデマンドコンピューティングと呼ばれるものだ。オンディマンドコンピューティングでは、企業は必要に応じて、アプリケーション、ストレージ、計算処理能力などを購入し、また電気や電話代と同じように、使った分だけ料金を支払うやり方になる。

 IBMによると、Nordeaとの契約は、米American Express、米J.P. Morgan Chaseに続き、自社のオンデマンドコンピューティングでは3番目の規模だという。

 今回の10年契約では、IBMとNordeaがジョイントベンチャーを組み、Nordeaの元社員900人を採用する。Haugによると、Nordeaではこのベンチャー事業でIT業務関連の多数の整理統合を計画しており、4カ所に分かれたデータセンターも1カ所に統合するという。Nordeaはまた、ネットワークとデスクトップPCの管理業務すべてを標準化し、さらに資産状況の追跡やワークフローのスケジュール管理をはじめとする各種の作業を自動化することも目指している。

 「重要なのは、我々がe-バンキングのような(ITに重点を置く)業務を成長させながら、同時にITコストの削減を実現しようとしていることだ」(Haug)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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