logo

成長を続ける国内ブレードサーバ市場、1位はIBM

藤本京子(CNET Japan編集部)2003年09月25日 20時18分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 国内のブレードサーバ市場は年平均で120%の成長を続け、2007年の市場規模は484億円となる---IDC Japanは25日、市場動向セミナーを開催し、同社サーバリサーチアナリストの石井昌英氏が国内のブレードサーバ市場についてこのような予測を発表した。

 ブレードサーバとは、プロセッサ、メモリ、ネットワークインターフェイスを備えたマザーボード部分である「ブレード」と、スイッチや電源を備え、ブレードを複数収容することができる「エンクロージャ」とで構成される。通常のサーバに比べると省スペースで低消費電力であることに加え、サーバの運用管理コストも削減できるとあって、2001年の登場以来注目を集めている。2003年は各サーバベンダーからの製品が出揃ったこともあり、「市場が立ち上がり始めた」と石井氏は述べ、今年第2四半期の国内の実績が出荷台数1900台、出荷金額9億円となったことを発表した。

 ただ石井氏は、日本でのブレードサーバ市場の立ち上がりが遅れていることも指摘する。それは、世界のサーバ市場全体において日本市場の占める割合が15%であるのに対し、世界のブレードサーバ市場で日本の占める割合が約7〜9%であること、また、世界の全サーバにおけるブレードサーバの割合が約3%であるのに対し、日本の全サーバにおけるブレードサーバの割合は約2%にとどまっていることなどからだ。

IDC Japanサーバリサーチアナリスト、石井昌英氏

 2003年第2四半期における国内のブレードサーバのシェアは、金額ベースでは日本IBM、NEC、日本ヒューレット・パッカード、デルの順、台数ベースでは上位2社は変わらないが、HPとデルの順位が入れ替わる。

 省スペースで省電力、運用管理コストも削減できる点が利点とされるブレードサーバだが、石井氏は欠点も述べている。それは、ブレードとエンクロージャを購入する必要があるため、初期導入コストが高いこと、オプションなどの拡張性に制限があること、各ベンダーの製品が独自仕様であるため、仕様が統一されておらず追加の際も同じベンダー製品を選ばなくてはいけないことなどだ。

 それでも石井氏は、今後もブレードサーバ市場は伸びると予測している。そのためのキーワードとして同氏は、「リソースの仮想化技術」と「高速ネットワーキング技術」の進展をあげている。「スイッチをエンクロージャ内に収容しているブレードサーバは、ネットワーク構成の変更、ブレードの追加、交換などが容易である。このことは、コンピュータリソースを仮想的に共有して統合管理を行うための技術を導入することが容易だということにもつながる。ラックマウントサーバでは複数ベンダーの製品が混じっているため、仮想化技術もそれぞれのベンダーについて検証しなくてはならない」(石井氏)。また同氏は、「InfiniBandなどの高速技術が進展し、ブレードサーバの適用範囲が拡大する」と指摘する。

 石井氏は、このような技術の進展で今後もブレードサーバは年率120%で成長を続けるとし、2007年の市場規模は464億円、全サーバのなかでブレードサーバの占める割合も18.6%まで上昇するだろうとしている。

-PR-企画特集