米調査会社IDCの最新レポートによると、米国でのサーバ売上は今年度3%の伸びを示し、2000年以来初めての増加になるという。
IDCのレポートによると、 LinuxもしくはWindowsで動作する米Intelまたは米Advanced Micro Devices (AMD)製チップ搭載のx86系サーバが売り上げ増加の原動力となっており、またブレードサーバやラックマウント型サーバへの需要も追い風となっている。15日(米国時間)に発表されたこの報告は、2003年度のサーバ売り上げを予想し、前年度の数字と対比している。Unix系サーバ市場がx86系のLinuxやWindows陣営に取って代わられつつある最新動向を、同レポートは伝えている。
顧客、とくに小規模から中規模の企業から注目を集めているのは、x86アーキテクチャーのプロセッサを搭載したLinuxやMicrosoft製サーバOSで動くシステム、ラックマウント型サーバ、サーバブレードだという。
米国での今年度のサーバ購入額は182億ドルに達すると予想されているが、世界的には前年度と変わらず490億ドルと見られている。
全世界でのx86系サーバの市場では、Linuxサーバの売り上げは前年比34%増の31億ドル、またWindowsサーバーは8%増の150億ドルに達するという。
一方、Unixサーバーの世界市場は前年比5%減少の198億ドル。Unix OSは金額ベースで今年40%の世界市場シェアを占め、首位を保つが、しかし今後数年間でその地位を明け渡しそうだと、IDCのエンタープライズサーバー調査ディレクターを務めるSteve Josselynは述べた。
Josselynの話では、Unixサーバ系サーバとx86系サーバとは、来年も拮抗した争いを続けるという。だが、2005年までに、x86系サーバのシェアが43%に達するいっぽうで、Unixサーバは39%に低下、さらに2007年には35%に落ち込む、とJosselynは付け加えた。
こうした傾向にもかかわらず、Unixシステムの売り上げはサーバー市場全体の伸びにより、今後も堅調に推移すると見られている。サーバー市場は全体で2007年まで年平均2.8%の伸びを示すと、IDCでは予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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