米Apple Computerが4月に始めた有料オンライン音楽サービス、iTunes Music Storeの盛況振りにあやかろうと、同様のビジネスモデルを展開する企業が続出している。
Napsterの新しいオーナー、米Roxioはクリスマスまでに合法的な音楽配信サービスを開始する。また、米Musicmatchは米国時間7月28日、年末をめどに同社のjukeboxソフトウェア経由で音楽ダウンロードサービスを提供するという方針を明らかにした。米RealNetworks、米America Online、米Amazon.com、そして米Microsoftすら、音楽のダウンロード販売を開始する模様だ。
消費者はこの数年間、ファイル交換サービスから非合法的に音楽をダウンロードするか、複雑な月額会費制の音楽配信サービスに加入するか、どちらかの方法をとっていた。そんな中、クリック1つで数十万曲もの楽曲から欲しい音楽が入手できるサービスは、音楽配信や販売、ひいてはレコーディング方法を変えうるほど画期的だ。
iTunes Music Storeは、1曲につき99セントという分かりやすい価格体系に加え、音楽提供に際してレコード会社からの前例のないサポートを得たため、これまでの音楽サービスよりひときわ傑出している。
iTunes Music Storeのあとを追って、ほぼ毎日のように新たなオンライン音楽サービスが発表されている。これは、オンライン音楽が新たな局面を迎えている証拠だ。ただし今のところ、新サービスはまだ実験的段階にある。また、オンライン音楽市場の展望が素晴らしく明るいというわけではない。アナリストらは、オンライン音楽市場が混み合いすぎていると指摘する。「市場は10年も経たないうちに、これほど多く(のオンライン音楽サービス)を支えきれなくなる」(米Yankee GroupのRyan Jones)
なお米Jupiter Researchは、2003年のオンライン音楽の売上高が10億ドルに届かない見込みだとして、これまでの予測を下方修正した。それでも、2008年の売上高は33億ドルに達し、米国音楽販売全体の約26%を占めるようになるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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