米Intelは米国時間9日、今後発展する新標準ベースのワイヤレス製品開発に向け、ブロードバンドワイヤレス機器メーカーのAlvarionと提携すると発表した。
両社が計画しているのは、802.16a標準ベースのWiMax認定製品の開発。WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)は、ケーブルやDSLなどの「ラストマイル」(顧客へつながるネットワークの最終接続部分)用技術の新たな選択肢の1つとされる、ブロードバンドワイヤレスアクセス技術として、現在大々的に宣伝されている。
802.16a標準ベースのネットワークでは、データ、音声、およびビデオを、最大70Mバイト/秒の速度で最長約48キロメートルの距離まで伝送できることが予想されている。そのため802.16aベースの製品を使えば、企業向けアプリケーションの利用に必要とされる、サービスレベル保証付きでのワイヤレスブロードバンド接続が可能になると期待されている。
802.11aや802.11b(Wi-Fi)といったそのほかの無線通信規格は、既に高い人気を博しているが、WiMaxには異なる役割があると通信業界では見ている。WiMaxは当初、DSLやケーブルネットワークの敷設コストが法外な額になる地方や過疎地に向けて、サービス提供を考える高速ネットワーク通信企業に売り込みをかけられると予想されている。
AlvarionのCEO(最高経営責任者)、Zvi Slonimskyは、「Wi-Fiが無線LAN市場成長のきっけになったように、WiMaxはブロードバンドワイヤレスアクセス市場成長のきっかけになると思う」と声明の中で述べている。
IEEE 802.16aは今年1月に承認された規格。それ以降、802.16a機器のプロモーションや互換性および相互運用性の認証支援のために、25社以上の主要通信機器メーカーが非営利団体であるWiMax Forumに参加している。
4月末には、Intel、Nokia、およびFujitsu Microelectronics Americaをはじめとする部品/機器メーカー各社から、WiMaxのプロモーションや高速ブロードバンド回線へのワイヤレスアクセス時の各種機器の互換性/相互運用性認定の支援に向けて作業中であるとの発表がなされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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