米Intelなど複数の通信関連企業が、無線ブロードバンド接続機器の互換性/相互接続性確保を目的とする非営利団体、WiMAX (World Interoperability for Microwave Access) Forumに参加した。インテルが4月9日に明らかにしたもの。
WiMAX Forumは、都市部向け無線通信規格であるIEEE802.16に準拠した無線ブロードバンド機器の早期製品化に取り組み、「“ラスト1マイル”のブロードバンド化を世界中で加速させる」としている。
802.16は、最高70Mbpsの通信速度で最長50Km離れた地点間を無線接続する規格。高速な有線回線の敷設が難しい地域や建物、一時的に高速回線を必要とする展示会場などに対し、短時間/低コストでブロードバンド接続の提供が可能となる。
WiMAX代表のMargaret LaBrecqueによると、「現在米国では2500 以上の地域で、独自技術を用いた無線ブロードバンド接続が利用されている」という。「(標準規格である)802.16を利用することで、機器のコストや投資リスクを低減できるだけでなく、システムの性能と信頼性も向上できる」(LaBrecque)
こうした目標を達成するためWiMAXは、整合性テストプランの策定、検証ラボの選定、相互接続性をテーマとするイベントの開催などを予定している。また欧州通信規格機関(ETSI)と協力し、欧州の都市部向け無線ネットワーク規格、HIPERMAN用のテストプランの策定も行うという。
WiMAXの参加企業は以下の通り。
米Airspan Networks、イスラエルのAlvarion、米Aperto Networks、米Ensemble Communications、米Fujitsu Microelectronics America、米Intel、フィンランドのNokia、OFDM Forum、米Proxim、カナダのWi-LAN。
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