米IBMは米国時間4月29日、米IntelのItanium 2プロセッサを搭載したサーバ、eServer x450の出荷を開始した。当初は4ウェイ構成だが、今年中に16ウェイ構成もリリースする予定である。
x450は、IBMのサーバ技術であるEnterprise X Architecture(EXA)に対応したチップセットを備える。Intelは、従来の32ビットXeonと比べて大量のメモリを必要とするハイエンドサーバ向け64ビットItaniumの販促を進めているが、x450はこのIntelの戦略を援護するIBMにとって初めてのサーバだ。
IBMのハイエンドxSeriesサーバ部門バイスプレジデントのDeepak Advaniは「x450は汎用向けではなく、巨大データベースの管理や、販売データから有益情報を抽出する処理などを行う特定のプログラム向けに販売する予定だ」と語っている。
ちなみに、16ウェイ構成のx450では、Itaniumの第3世代となるItanium 2 6M(開発コード名Madison)と、EXAの第2世代バージョンを使用する予定だ。
Itanium搭載のx450により、IBMは4つのサーバラインで多彩なプロセッサ構成を提供することになる。xSeriesではXeonとItanium、pSeriesとiSeriesではPower4系プロセッサを使用し、メインフレームのzSeriesではIBMが開発した別のプロセッサを用いる。
Itaniumが加わったことで、IBMはサーバ設計だけでなく、上位レベルのソフトウェアでもサポートする必要がある。現在、同社はデータベースプログラムのDB2、業務ソフトウェアのWebSphereなどでItanium対応を進めているという。
x450の価格は、シングルプロセッサ構成の場合、2万5999ドルから。IBMが売れ筋として期待するのは、3MBの高速キャッシュメモリを備えた動作周波数1GHzのItanium 2を2個搭載したモデルだという。価格はおよそ3万8000ドル。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」