米IBMは24日(米国時間)、デュアルプロセッサUNIXワークステーション「IntelliStation Power 275」を発売する。
この新型ワークステーションは、5月に発売された同社のUNIXサーバ「p615」の関連製品だが、p615が搭載する1.2GHzの「Power4+」プロセッサよりも高速な1.45GHzプロセッサを搭載する。
IBMのサーバ戦略ディレクター、Jim McGaughanはインタビューの中で、p615にも1.45GHzプロセッサを搭載する可能性を示唆したが、詳細は明らかにしなかった。なお1.45GHzプロセッサを4基搭載したp630のアップグレード版が、2月に発売されている。
最近Windows搭載機に押され気味のUNIXワークステーションだが、Dassault Systemesの「Catia」ソフトウェアを使用する自動車エンジニアなど、UNIXシステムのユーザーはまだ大勢いる、とMcGaughanは語る。新システムにより、IBMのワークステーションの処理能力は3倍にアップしており、市場最大手のSun Microsystemsを追い上げている同社にとって、強力な追い風となる可能性がある。
1.45GHzプロセッサ2基に4GBのメモリを搭載し、20型フラットパネルディスプレイが付いた「IntelliStation Power 275」は7月25日に発売予定で、価格は1万9995ドル。また1GHzプロセッサ1基に1GBのメモリを搭載したモデルも同時発売され、こちらは7995ドル。
どちらのモデルにも「GXT4500P」グラフィックカードが搭載されている。ただMcGaughanによると、新型ワークステーションでは搭載されているプロセッサが高速描写機能の一部を引き受けられるだけの十分なパワーを備えているため、上位モデルの「GXT6500P」カードとほぼ同程度のパフォーマンスが実現可能という。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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