インテルが携帯機器用チップの消費者向け新ブランドを検討中

 携帯デバイス用プロセッサ分野で、市場シェアおよびマインドシェアを米Motorolaと争っている米Intelは、同プロセッサ用の新たな消費者ブランドの創造を検討している。

 Intelのハンドヘルド用プロセッサのコア部分には、同社のXScale技術が使用されている。XScaleは、ネットワーク機器など、他のIntel製品にも使用されている技術。これは、もともと低消費電力など携帯機器向けの機能を謳うチップの商標として登録されたブランドだが、このブランド名が現在主にメーカーに向けてチップを販売する際に使われている。

 同社はまだハンドヘルド用プロセッサの消費者向けブランドをつくり出してはいない。しかし2002年半ばに、同社が米特許商標庁に「Iomir」という単語を登録した際、この単語がハンドヘルドコンピュータや携帯電話機器など、多数の製品候補のいずれかの名前に使われるかもしれないと述べている。

 Intelは通常、自社の製品名を普及させるために大規模なキャンペーンを行なっている。ハンドヘルド市場でブランド名を確立すれば、同社はコンピューティング分野だけでなく、携帯電話などの機器のマスマーケットでも影響力を持てるだろう。

 ハンドヘルドや、いわゆるスマートフォンなどの携帯機器は、大型市場になる可能性があるとされているが、業界関係者の多くが期待したほどには売上が伸びていない。

 調査会社IDCによると、昨年度の全世界でのスマートフォン出荷台数は、前年比160%アップの360万台で、2007年には8000万台に達する見込みだという。スマートフォンは音声通話とワイヤレスデータ通信の両方が可能な機器を指す。

 Intelは携帯デバイス用チップ市場への参入が遅かったものの、かなりのシェアを獲得してシェア第2位を占め、市場トップのMotorolaのシェアを侵食している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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