ロシア警察のサイバー犯罪部門が、ロシア人ハッカーは世界最強だと警告した。
「ロシア人が数学が得意なことは周知の事実だ」と語るのは、Department Kと呼ばれる部門のBoris Miroshnikovだ。「ロシアのハッカーが世界最強なのは、ロシアのソフトウェア開発者が世界で最も優秀だからだ」
Miroshnikovは現地時間5日、ロンドンで開催されたe-Crime Congressで講演を行い、10代の頃に何気なくハッキングを行っていた少年たちは、成長と共に自分たちの技術を磨いていった、と述べた。
Miroshnikovは「かつては、(こんな行動を取るのは)いたずら好きの少年たちだった」と述べ、さらに次のように続けた。「しかし、今や彼らも成長し、自分が何かの達人であれば、その能力を生かして生計を立てようと考える。彼らは大金を稼ぐためにハッキングを行い、ネットワーク上で団結している」
Miroshnikovは、警察が世界中で容疑者の逮捕/起訴をより容易に行えるようにするためのインターネット犯罪に関する統一された国際法の制定を求めた。
英国の国家ハイテク犯罪対策部門(National Hi-Tech Crime Unit:NHTCU)が5日に発表したところによると、2004年に発生したオンライン犯罪によって英国企業が被った被害額は、24億ポンド(45億ドル)に上るという。Miroshnikovは、これは驚くべき事態だが、国際的な警察の取り組みが徐々に功を奏し始めていると語った。
Miroshnikovは「この統計値は大きな不安要素だ」とした上で、「2001年、2002年、2003年のそれぞれの統計を見ると、コンピュータ犯罪は毎年倍増している。増加に歯止めがかかりだしたのは2005年に入ってからだ。これはわれわれが懸命に取り組んできた成果といえる」と語った。
「この種の犯罪を抑制するには、各国政府が(ISP、)警察、公的/民間部門を協力させる必要があり、それこそが目的達成の唯一の方法だ」(Miroshnikov)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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