ライフログとは、人の行動(life)をデジタルデータとして記録(log)に残すものであり、これを分析することによって、消費者の本音「インサイト」を探り出しマーケティングに活用することが可能になります。
ライフログを使用すると広告を含む情報提供を自動化することが可能となり、もしかするとマーケティングの自動化ができる時代が到来するかもしれません。しかしながら、今のところ実現に至っては下記のような進化が不可欠です。
ライフログの利用方法には、主に(1)レコメンド、(2)共有があります。
少し展開させますと、以下のようなことが可能になります。
多くの人に影響を及ぼす人の行動履歴ならばお金を払ってでも共有したいと考える人も多くいることでしょう。
現状一番ライフログに近しいサービスは、FacebookのFacebook Beaconかもしれません。
Facebookはご存知の通り世界最大規模のソーシャルネットワーキングサービスです。米comScoreの統計によれば、月間ユニークビジター数は1億2390万人にものぼります(2008年5月時点)。
ではFacebook Beaconとは何かと言いますと、人々の行動情報を自動収集し、それらをデータベースに蓄積した上で、友人たちにその情報をフィードできるサービスです。たとえば、「中林さんは○○さんと友達になりました」、「中林さんはプロフィールの写真を新しくしました」といった情報が私の友人にフィードされます。
さらにSocial ADsという機能を使用しますと、SNS以外の行動もフィードします。たとえば、「中林はamazonでOasisのCDを買いました」「中林は新丸ビルのAWkitchenの予約をしました」などです。
このサービス、個人情報の漏洩やスパム情報の洪水で大変な問題が起こることが容易に想像できます。事実、米国で問題になりました。最終的にFacebookはオプトインにすることで難を逃れたようです。
このようにFacebookはあくまで一例ですが、人の行動(life)をデジタルデータとして記録(log)に残すことは一応できてはいます。
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