小川陽平(GameSpot Japan)
2007/12/27 00:00
福岡を拠点に多数のタイトル開発を手がけるレベルファイブは、多くのメーカーが群雄割拠するゲーム業界において希有な存在だ。
代表取締役社長の日野晃博氏は、元々プログラマーとして当時出はじめていた3Dゲーム開発に従事。経験を積んだ後に独立し、レベルファイブを立ち上げた。1998年のことである。
その後、プレイステーション2(PS2)用ソフト「ダーククラウド」(発売:SCE)を2000年に発売し、続編もリリース。そして、2004年に発売されたPS2用ソフト「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」(発売:スクウェア・エニックス)の開発を担当したことにより、レベルファイブの名前は全国区となった。
デベロッパーで確固たる地位を築いたレベルファイブは、2007年2月にニンテンドーDS用ソフト「レイトン教授と不思議な町」でパブリッシャーとして参入。11月には続編「レイトン教授と悪魔の箱」もリリースし、2作合わせて166万本以上の出荷本数を記録(2007年12月現在)するなど、パブリッシャーとしても頭角を現しつつある。
現在はニンテンドーDSで自社タイトル「レイトン教授」シリーズ、「イナズマイレブン」を開発しつつ、PLAYSTATION3(PS3)用ソフト「白騎士物語」やニンテンドーDS用ソフト「ドラゴンクエストIX」などの大作ソフトの開発を手がけている。
デベロッパー、パブリッシャーという2つの顔を持つレベルファイブは、現在のゲーム市場をどう見ているのだろうか。デベロッパーとして、パブリッシャーとして、それは違ったものに写っているのだろうか。
レベルファイブ代表取締役 日野晃博氏に聞いた。
僕の視点から業界を分析すると、変化の途中だと思っています。
一つは据え置き型ゲーム機が混とんとしている状況の中、それらにどう対応していくのかが難しくなっていると思います。
それでいてPS3という大本命だったハードでは、すごいマシンなだけに作るのが難しいという状態です。それらを鑑(かんが)みると、現在の状況は最先端のゲームを作ることそのものが難しくなっていると思います。
でも、僕らにはやれることが2つあります。一つは将来のために据え置き型ゲーム機をしっかりと作っていくことで、これはどうしても必要なことです。
そしてもう一つは、新しいゲーム、新しいシリーズを立ち上げることです。
僕は、この混とんとしている状況はものすごいチャンスだと思っています。それは、一番低予算で作ることができるニンテンドーDSというハードウェアが、一番シェアを持っているという状況だからです。
一番安く商品が供給できるハードウェア(携帯機)がナンバー1の地位にいるということは、これまでのゲーム業界では本当に珍しい状況です。
それはある意味、新しいゲームを作り、新シリーズを立ち上げるのには、すごくいい時期だと思います。つまり、チャレンジをしてもリスクが非常に少なくできるということですね。
弊社でも「レイトン教授」シリーズや「イナズマイレブン」を制作していますが、新しいゲームを世に送り出すというタイミングとしては、今はすごくいい時期といえるかもしれません。
将来のために据え置き機の研究開発を行い、しっかりとした商品をリリースしていくことは大変重要だと考えていますが、今、ビジネスとして成り立ってゲーム業界を生き残っていくためには、現在一番プラットホームとして大きいニンテンドーDSというハードウェアに、どのようにアプローチをかけていくのかというのは、今後も重要になっていくと考えています。
そして、次の10年を生き残っていくために、この時期を利用して新ゲームのフランチャイズ開発をしなければならない。新しいシリーズをここで生み出しておけば、それは据え置き機でも展開できるでしょうし、今後も長くシリーズをつづけていくことができると思います。
ソフトウェアメーカーとしては、仮にどこかのプラットホームが市場を寡占化したとしたら、新しいゲームはそのハードウェアで作らなければなりません。
ただ、新しいゲームを作るということは、実験的な要素もすごくありリスクも高い。面白いゲームができるかどうかも分かりません。失敗の可能性も高い訳です。
でも、現在は高い開発費や長い時間をかけなければ商品のレベルにいかない据え置き機ではなく、開発費としても期間としても、あらゆる面でチャレンジがしやすい携帯機がトップシェアを握っています。
そこに向けて、新しいゲーム、シリーズを開発するということは、ゲームメーカーとして非常に有効なアクションだと思います。そして、それを僕らは今やるべき事だと思い進んでいる感じです。
「ドラゴンクエスト」もファミコンだったからこそあれだけのボリュームで作り、人気商品になった訳ですが、ファミコンだった「ドラクエ」は「ドラクエ」というブランドを作れたからこそ、PSやPS2、その他のプラットホームに持っていっても圧倒的に売れるという状況となりました。ブランドのあるタイトルでは、売れるという状況はハードウェアが変わっても変わらない訳ですね。
それは今、ニンテンドーDSで開発したタイトルが資産として、今後ほかのゲーム機でも花を咲かせることができるということです。
ただ、その第1の作品を作るということが非常に大変なことなので、僕は今やるべきだと考えています。
業界的にはいろいろとつらい状況もありますが、僕はチャンスが眠っているタイミングだと思っています。
魔法のようにROM容量を「一瞬」で削減!
ファイル圧縮&パッキングシステム『ファイルマジック for NINTENDO DS』
ROM容量削減によるDSタイトル開発コストダウンの実現手法に迫る。
〜ファイルマジック for NINTENDO DS〜
今、グリーンITが求められる理由〜エコロジーによる企業価値向上〜 グリーンITに対応したJP1 V8.5
【導入事例】「XMLデータベース」がもたらす3つのメリットとは?
「協調型セキュリティ」による安全なビジネス環境の実現へ
セキュリティ対策ソフトウェア InfoCage
似ているようで違う「災害対策」と「事業継続管理」--「もしも」に備えるBCM
西暦2050年のテクノロジ世界--IBMの研究者5人が予測
「iPod」が直面する市場変化--岐路に立つアップル
販売店ではMacをどう見ているか?--ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店マネージャに聞く
第二世代CDNで世界の誰もが平等にリッチメディア体験--Limelight Networks
ドイツの出版社が「ウィキペディア」を書籍化、出版へ
絶好調ソフトバンクモバイル、モバイルサイトアクセス率も急上昇
ケータイとPCの検索における5つの違い
オンラインマーケティングの最重要課題
-Simplify IT- ITをシンプルに 連載第2回
内部統制対策を実現するIT運用管理ツール
絵画の価格高騰 〜批評家は間違えられない
PRADA phoneパーティー
Opera 9.5のデバッグツールであるDragonflyを試す
テレビは「選んで見るもの」か「流しておくもの」か
3G iPhoneは5月発売?別のポータブル端末がWWDCで?
LinuxWorld Expo/Tokyo 2008 .orgパビリオンでOSS出展
これからのSI及びソフトハウスが目指す経営方法とは・・・
Y!とMSの買収劇の終焉
新聞・雑誌・書籍 は将来無料になる?
MacBook Air + Time CapsuleでTime Machineの第1回目バックアップ(無線) = 17時間
マイクロソフト、「XP SP3」の提供を延期--未対応の問題発見で
次世代DVD戦争は終結も…、進まぬBlu-rayプレーヤーの普及
ニコニコ動画とAR(現実拡張)技術が可能にする「ニコニコ現実」という未来
ドコモが持つ「1人負け」への危機感--ロゴ変更の裏にあるもの
数量限定アップルストアご当地グッズ--全7種類、このGWにコンプリートする?
もっと楽しい検索を--百度の技術を統括する元はてな社員
[特集] Windows Vista SP1搭載の最新PCラインアップ
[特集]2008年春 ビデオカメラフルラインナップ
顔認識の発展とひと味違うモデルの台頭--コンパクトデジタルカメラの動向を探る
楽しさで選ぶか、個性を取るか?--デジタル一眼レフカメラ お薦めモデル
デザインで選ぶか、個性を取るか?--コンパクトデジタルカメラお薦めモデル
流行は手ブレ補正からライブビューへ--デジタル一眼レフカメラの動向を探る
文字入力でネットを操るインターネットマシン--ソフトバンクモバイル「Internet Machine SoftBank 922SH」
今週の新製品総チェック:「PRADA Phone」がついに日本上陸
[レビュー]5万9800円の格安ミニノートPC--工人舎SAシリーズ「SA5KX08AL」メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。