Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は現在、欧州をまわっているところだ。訪問先でBallmer氏は再び--少なくとも2010年に入って3回目になる--、「Windows 7」を搭載したスレートが2010年の年末商戦に登場すると述べたことを各紙が報じている。
わたしが目にした記事の多くは、Ballmer氏が同じことを語った2010年夏の「Worldwide Partner Conference」のスピーチを忘れているようだ。Ballmer氏はこのスピーチで、Windows搭載タブレット/スレートを製造中のベンダーとして、20社以上が並んだリストを見せた(Ballmer氏は、Windows 7が動くのか、「Windows Embedded Compact 7」が動くのかについては区別していないが、この2つのOSは大きく異なる)。
Microsoftは10月11日にニューヨークとロンドンでイベント「Consumer Open House」を催し、「Windows Phone 7」をローンチする予定だ。もしここで、2010年に登場するWindowsスレートが披露されるとすれば、先に開催された「Computex」や自社カンファレンスで披露したのと同じものになるとわたしは予想する。新しい情報は特にないのではないだろうか。
米国時間10月5日に報じられたBallmer氏のスレートへのコミットについての記事の多くは、Ballmer氏が7月に触れた限界についても触れていない。Ballmer氏はこのとき、真の意味での「iPad」対抗機--OSは引き続きWindows 7ベース--がMicrosoftのパートナーから登場するのは、Intelが「Oak Trail」プロセッサを出荷した後の2011年後半になると認めていた。
2010年に登場するWindows 7スレートは、バッテリ持続時間、タッチ中心のインターフェースなどで劣るだろう、Appleの「iTunes Store」のようなものも持たないだろう。だが、これらの機能は、コンシューマーがスレート市場に期待する重要な機能だ。
次期OS「Windows 8」は最初からスレート向けに最適化させる計画で、MicrosoftはOEMと協業してWindows 8のリリース(予定では2012年)に合わせてアプリケーションストアをローンチすると予想されている。AppleとAndroid/Google OSを搭載したスレートから一歩先んじることになるのか。
わたし個人は、2010年に登場するWindows 7スレートを年末商戦に購入しようとは思わない。2011年のWindowsスレートの方が良いはずだ。わたしがBallmer氏の立場なら、第1世代のWindows 7スレートを得意になって宣伝するのを止めて、安心して宣伝できる製品が登場するまで待つところだが。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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