Webマーケティングガイドでは、フリーペーパーに関して調査を企画し、インターネット調査会社である株式会社マクロミルが保有するリサーチパネルに対して調査を行った。
フリーペーパーに関する調査の第2弾となる今回は、フリーペーパーで得たい情報は何か、またフリーペーパーが通常の市販されている雑誌購入に、どの程度影響をもたらしているかなどに注目した。その結果、フリーペーパーで得たい情報は、「おすすめ情報」が最も多く、また雑誌購入への影響はなく、一般の雑誌とフリーペーパーがしっかり棲み分けされていることがわかった。今回の調査対象は、18歳〜59歳までの男女パソコンインターネットユーザー206人。男女50%ずつの均等割り付けを行った。
Q1では、フリーペーパーを知っているユーザー193人に対し、フリーペーパーから得たい情報は何かを尋ねたところ、最も多かった回答は、「おすすめ情報」が64.2%、次いで「お得情報」が60.6%となった。フリーペーパー以外の媒体であっても「おすすめ情報」や「お得情報」については、読者が欲しい情報として挙げられるとは想定されるが、求人や不動産、趣味などの ターゲットを絞った専門誌の他に、タウン情報誌が数多く発行されていることが、情報を気軽にそして無料で得ることのできるフリーペーパーの浸透に繋がったと推測できる。
Q2では、フリーペーパーを手に取って読んだことのあるユーザー176人に対し、フリーペーパーを読む理由を尋ねたところ、「情報を得るため」という回答が最も多く79.5%となり、次いで「暇つぶし」が65.3%、「クーポン」が57.4%と続いた。
Q1でもフリーペーパーに対し、ユーザーは「おすすめ情報」や「お得情報」を求めており、またQ2で「情報を得るためが」8割近くになることからも、無料の雑誌とはいえ、情報収集を目的として利用しているユーザーが多いことが伺える。
また、「無料だから」という回答も44.3%あり、購入してまで見たいと思わないコンテンツや、あまり興味を持たないユーザーに対しても、「無料」ということが、読ませるきっかけに繋がっているといえるのではないだろうか。特に専門性の高いジャンルにおいてはユーザーが固定されがちだが、フリーペーパーをたまたま読んだことが、後に興味の視野を広げ、有料である通常の雑誌購入に繋がるという新たな仮説も考えられる。
続いてQ3では、普段の雑誌購入について尋ねたところ、「たまに購入する雑誌がある」と言う回答が最も多く37.9%となり、次いで「ほとんど購入しない」が33.0%となった。年代や性別によっても違いはあるだろうが、次号への案内や連載記事を掲載している雑誌が多いにも関わらず、雑誌を購入しているという人は意外に少ない結果なのではないだろうか。
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