BizMarketingサーベイの「『フリーペーパー/R25&L25』 についてのアンケート調査」によると「有料誌の購入額が多い人ほど、フリーペーパーをよく利用する人が多い」という傾向を捉えている。やはり雑誌をよく購入する層は、活字で情報を収集することにあまり抵抗を感じていないと考えられ、普段から雑誌を読み馴れなれている方たちにとっては、フリーペーパーは有料誌と同様に手軽に情報を得られる、良いアイテムなのかもしれない。
Q4では、フリーペーパーを読んだ経験があり、さらにQ3で雑誌を「全く購入しない」と回答したユーザー以外の154人に対し、フリーペーパーを読むよう になってから、雑誌の購入に何らかの影響があったのか尋ねたところ、「特に変化はない」という回答が圧倒的に多く、92.9%に及んだ。
やはり、Q1でも述べたように、有料で販売されている雑誌とフリーペーパーはしっかり棲み分けがされているようで、ほとんど雑誌購入には影響していないことがわかる。また、Q2で考えられた仮説だが、Q4で「購入が増えた」と回答したのはわずか1.9%に過ぎず、フリーペーパーが雑誌購入への相乗効果をもたらすケースは、現段階では少ないことが考えられる。さらに、フリーペーパーからの情報に頼り、購入が逆に減るケースも考えられたが、「購入が減った」と回答したユーザーも5.2%に止まり、こちらのケースも少ない結果と言えそうだ。
上記の結果より、仮説としてフリーペーパーと有料雑誌のそれぞれが持つ役割を果たしているからこそ、有料と無料が共存できていると考えられる。今やフリーペーパー以外にも、無料商品と有料商品が共存しているケースが多くあるが、無料商品があるからこそ、有料商品は手を緩めることなく、価値 のある情報や商品を提供できているという見方もあり、もし少しでも手を緩めれば、無料商品に圧倒され、存在価値を失ってしまう恐れもある。互いが意識しあうことで、質の向上という違った意味での相乗効果が生まれているのではないだろうか。
今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、
お気軽にお問合わせください。
サンプル数 :206
調査期間 :2007年04月04日(水)〜2007年04月05日(木)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社マクロミル
対象者 :18歳以上の男女
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