Appleはこの週末、「App Store」に若干の変更を加えた。根本的な問題は相変わらず解決されていないものの、今回の変更は開発者たちにとって歓迎すべきものになるはずだ。
まず、App Storeのアプリケーションに対するレビューは、対象のアプリケーションを実際に購入した人でなければ書けないようになった。これにより、開発者自身が好意的なレビューを書いて自分のアプリケーションの人気を高めようとしたり、ライバルの開発者が嘘のレビューを書いて競争相手のアプリケーションに「アストロターフィング」(第三者を装った評価操作)を仕掛けたりすることが、より困難になった。また、アプリケーションの表示順が最初の公開日に基づくようになった。これまでは、アプリケーションを更新すると、アプリケーションの公開日が更新日でリセットされ、App Storeでのアプリケーションの表示順が変わってしまった(各リンクはAppleInsiderの記事より)。
開発者のMatt Gemmell氏が述べているとおり、今回の取り組みは、一部の開発者がApp Storeの運営方針に対して持つ懸念に、少なくともAppleが耳を傾けていることを示すものではある。ただし、App Storeで何が認められ、何が認められないのかという根本的な疑問の答えはまだ得られていない。
Appleはおそらく、App Store開設から3カ月という節目が近づくまでの四半期は「iPhone」のアプリケーションを充実させることで手一杯で、さらなる変更はApp Storeのコンセプトを固めながら進めていくということなのだろう。いかにも慎重なAppleの性質は、これまでも開発者を苛立たせてきたが、Appleが大量のiPhoneを販売するという主要目標に注力するのと並行して、大きな懸案の一部にでも取り組んでいけるならば、こうした苛立ちもやわらぐだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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