Appleは、「iPhone内蔵のアプリケーションである『Mail.app』の機能と酷似している」として、Angelo DiNardi氏のアプリケーション「MailWrangler」を認可しなかった。
DiNardi氏は、自身のブログで、ユーザーが複数の「Gmail」アカウントを追加してアクセスできるようにする同氏のアプリケーションは「アプリケーション内部でGmailを直接ロードして表示するだけ」であり、「一体どうしたらGmailとMail.appを混同できるのかわからない」と述べている。
また、MailWranglerでは、スレッド表示や、Googleの連絡先を表示したり、(すばやく)アーカイブを作成したり、メッセージにスターを付けたりするなど、AppleのMail.appにはない機能を実行できる。
Appleは以前にも、「iTunes」を経由せずに、App Storeから直接iPhoneにPodcastをダウンロードできるiPhoneアプリケーション「Podcaster」をApp Storeで認めなかった。また、iPhoneにテザー機能(ワイヤレスモデムとして利用可能な機能)を持たせるアプリケーション「NetShare」を削除した際は、一部のユーザーがjailbreak(非公式なアプリケーションのインストールを可能にすること)を行い、使いやすいテザリングツール「iPhoneModem」をインストールする結果となった。
DiNardi氏は、「懐中電灯やペンライトのアプリケーションを作れば、きっと公開できただろう。AppleがApp Storeに並べたいのはそうしたアプリケーションだけだ」と皮肉っている。
(編集部注:本記事のタイトルおよび本文の一部で「App Storeから削除」という文言が使用されていましたが、誤解を招く表現であったため修正しました)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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