America Onlineは5日(米国時間)、AOLインスタントメッセージ(AIM)をアップデートし、初めてビデオ会議機能を組み込んだ。このアップデートで、AIMはApple ComputerのiChatと互換性を持つようになった。
AIM 5.5と呼ばれるこの新しいソフトウェアでは、初めてビデオ会議が可能になり、さらに対戦型ビデオゲームもプレイできるようになった。
今回のアップデートは、昨年連邦政府がAIMに対する規制を撤廃して以来初めてとなる。2001年、連邦通信委員会(FCC)は、AOLによるTime Warner買収を許可する条件として、AIMを使うストリーミングビデオ配信など、AOLのブロードバンドサービス立ち上げを規制する罰則規定を設けたが、2003年8月にこの規制を撤廃していた。
AppleのiChatユーザーとの連携は実現したが、AOLがPCユーザーに対して、同様のオープンさを見せることは当面は無さそうだ。AOLのEd Fish(デスクトップメッセージング担当のジェネラルマネージャー)によると、AOLはPCベースのIMクライアントが、いまだにセキュリティやプライバシーの点で問題を抱えていると考えているという。
Appleは、昨年6月にiChat AVのテスト版を発表した際、初めて同ソフトにビデオメッセージング機能を追加した。また、昨年10月のMac OS X 10.3「Partner」の発売に合わせて、iChat AVを正式に出荷している。
現在Appleは、AIMユーザーをサポートするために、iChatバージョン2.1のパブリックベータ版を無償で提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス