レノボ・ジャパンは2月1日、インテルが1月初旬に発表したノートPC向けデュアルコアプロセッサである「インテルCore Duoプロセッサ」を搭載したThinkPadの新製品「Thinkpad X60/X60s/T60/T60p」を発表した。いずれも2月中旬より販売が開始される。
B5コンパクトサイズのThink Pad X60/X60sは、「X3xのパフォーマンスとX4xの携帯性を両立した」(レノボ・ジャパン、マーケティング担当執行役員の石田聡子氏)といい、現行のX4x/X3xシリーズの後継に位置づけられる。なお、X60シリーズの登場以後も、X41/X40の販売は継続される。
X60は、標準電圧版のCore Duoプロセッサ T2300(1.66GHz)または、Core SoloプロセッサT1300(1.66GHz)が搭載され、本体重量は約1.44kg。標準バッテリで約4.2時間(JEITA 1.0、以下同)の駆動が可能。
一方、より高い携帯性を追求したX60sは、1.8インチHDDやスリムバッテリーを選択することで、Xシリーズ最軽量となる約1.16kgの本体重量を実現できる。低電圧版のCore DuoプロセッサL2300(1.5GHz)が搭載され、標準バッテリで約4.5時間、オプションバッテリとの組み合わせにより、最大約11時間の駆動が可能だ。
X60/X60sのいずれも、TCG1.2準拠のセキュリティチップと指紋センサーが搭載され、外形寸法は、268mm×211mm×20-35mm。マザーボードの中心を固定せずに筐体内で浮かせる「Hoverデザイン」と呼ばれる内部機構により、外部からの圧迫による主要部品への負荷を軽減し、本体の堅牢性を確保しているという。価格は、X60が18万円台から、X60sが20万円前後から。
高いパフォーマンスと携帯性の両立を目指したX60シリーズ
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A4薄型サイズのT60/T60pは、モバイルワークステーションに位置づけられるTシリーズの後継機種となるフラッグシップモデルである。
T60は、CPUにCore DuoプロセッサT2500(2GHz)/T2400(1.83GHz)またはCore SoloプロセッサT1300(1.66GHz)を搭載可能。HDDは最大で100Gバイト(5400rpm)のものを選択でき、ビデオチップはチップセット内蔵のもの以外に、ATI MOBILITY RADEON X1300/X1400も選べる。標準バッテリでの駆動時間は約3.3〜6時間。
T60pは、より高速な3D処理などを求めるユーザー向けに、現時点で最高クロックのCore DuoプロセッサT2600(2.16GHz)や、高速グラフィックチップであるATI Mobility Fire GL 5200などを搭載するハイエンドモデル。標準バッテリでの駆動時間は約5時間となっている。
T60/T60pは、いずれもディスプレイを14.1型もしくは15型から選択可能で、本体重量は14インチモデルの場合は約2.3kg〜、15インチモデルの場合は約2.49kg〜となる。価格は、T60が20万円前後から、T60pが40万円台。
ThinkPadファミリーのフラッグシップとなるT60シリーズ
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レノボ・ジャパン取締役副社長、研究・開発担当の内藤在正氏によれば、同社ではThinkPad X60/T60シリーズを「第3世代」のThinkPadと位置づけ、高速化、大容量化、高い携帯性、多様な無線通信回線への対応、セキュリティの向上といったさまざまな側面での機能強化を目指した開発を行ったという。
「特に高速化の面では、ウェブブラウザやメールソフトといった単体のアプリケーションよりも、より快適な操作性やセキュリティ確保のため、プラットフォーム全体に求められるパフォーマンスが急速に増大している」(内藤氏)
ノートPCの高速化を実現するに当たっては、高速なCPUやグラフィックチップを搭載することと合わせて、安定した動作を確保するための冷却性能の向上、微細化する部品に対応した信頼性や堅牢性の確保が必要になる。X60/T60に採用された新たな冷却機構や内部構造は、Centrino Duoプラットフォームの高いパフォーマンスを生かしつつ、これらの要件を満たすように設計されているという。
レノボ・ジャパンでは、2月12日から2月14日の午前10時から午後7時まで、東京駅構内のイベントスペース「Break」で、ThinkPad X60/T60シリーズのタッチ&トライイベントを開催するなど、積極的なプロモーションを行う。
X60シリーズはX4x/X3xシリーズの後継に、T60シリーズはT43シリーズの後継に位置づけられている
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