Lenovoは、同社のノートPC「ThinkPad」にCingular Wirelessの高速インターネット接続技術を搭載する予定だ。
Lenovoは米国時間4日、一部のThinkPadを3月から、Cingularの新しい第3世代サービス「BroadbandConnect」にアクセスできるよう設定して出荷することを明らかにした。BroadbandConnectは、国際3G無線通信規格のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)とHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の2つの技術をベースにしたネットワークである。
12月に始まったBroadbandConnectサービスは、400〜700kbpsのデータダウンロード速度を実現している。
Cingularの技術がノートPCに搭載されることで、BroadbandConnect利用者は、ネットワークカードを別途購入しなくても、同サービスに接続できる場所であればどこからでもBroadbandConnectネットワークに接続ができるようになる。
同社によると、BroadbandConnectは米国内52の地域で提供されているという。同社では、2006年末までに同ネットワークを米国の主要市場の大半にまで拡大する計画だ。HSDPA/UMTSネットワークが利用できない地域ではCingularのEDGEサービスに接続できるようになる。こちらのダウンロード速度は70〜135kbps。EDGEは全米約1万3000都市で利用できる。
HSDPA/UMTSは欧州やアジアなど世界各国のワイヤレスサービスプロバイダーも採用している技術で、ThinkPadユーザーはCingularがデータローミング契約を交わす海外90国以上でワイヤレス接続が可能となる。
Lenovoがワイヤレスサービスプロバイダーと契約を結んだのは今回が初めてではない。同社は2005年9月にも、Verizon Wirelessの高速ワイヤレスインターネット接続技術を搭載することを発表している。Verizon Wirelessは、EV-DO(Evolution-Data Optimized)と呼ばれる技術を使って高速インターネット接続を実現している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス