ソニーは16日(米国時間)、ビデオゲームPlayStation2用の追加ハードディスクドライブを、来年の3月に北米で発売すると発表した。
容量40GBのこのハードディスクは、ソニーが昨年オンラインゲームを可能にするためにリリースしたネットワークアダプターと、共にゲーム機後部に取り付けられる。
このハードディスクドライブにより、プレイヤーはゲームの設定を保存したり、新しいレベルやキャラクターなどといったコンテンツをダウンロードしたり、音楽トラックや写真を購入したりできるようになる。このハードディスクを使用する最初のゲームは、人気ロールプレイングゲームのオンライン版最新作、スクウェアの「Final Fantasy XI」。「Final Fantasy XI」は、3月に99ドルで販売になるハードディスクにあらかじめインストールされて出荷となる予定。なお、「Final Fantasy XI」とハードディスクの組み合わせは、日本ではすでに数ヶ月前から入手可能になっている。
今回発表された追加ハードディスクの投入は、リビングルームでオンラインゲームがしたいという需要の高まりに答えようとする、Sonyの取り組みの一環である。同社幹部は16日に、これまでに80万セットのネットワークアダプターを出荷したと発表した。なお、米MicrosoftのXbox用の登録制オンラインゲームサービスXbox Liveには、50万人以上が登録している。Xboxのコンソールはハードディスクを内蔵している。
ハードディスクの用途としては、当初はゲームコンテンツの保存が中心となるだろうが、映画や音楽その他のメディアコンテンツの保存にもこれが使える。しかし、そうしたマルチメディア向けの性能を活かせるかどうかは、コンテンツのセキュリティに関して、実際に使い物になるアプローチを見つけだせるか否かにかかっている、とSony Computer Entertainment Americaのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるAndrew Houseは述べている。映画・音楽業界にかなりの利害を持つソニーにとっては、これはとりわけ気懸かりな点である。
「我々が扱っているどのコンテンツに関しても、デジタル権利管理(Digital Rights Management:DRM)は非常に大きな関心の的だ。我々は、ハードウェアとコンテンツの両方を扱う企業として、他社にはないユニークな立場にいる」とHouseは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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