Twitterは、もはやトルコにとって「好ましからざるサービス」ではなくなった。少なくとも当面の間は。
Tayyip Erdogan首相府は現地時間4月3日、Reutersに対して「Twitterの遮断は解除された」ことを認めた。前日の2日には、トルコの憲法裁判所が、2週間前に始まったTwitter遮断は言論の自由と個人の権利の侵害であるとの判断を下している。
では、Twitterへのアクセスは完全に復旧したのだろうか? いや、今はまだ完全には復旧していない。
Reutersによれば、トルコの一部市民は、まだTwitterにアクセスできないと述べているという。トルコの通信当局(TIB)がすべてのインターネットプロバイダーにアクセス再開を通知する必要があるため、今はトルコ全土における完全復旧に向けて作業が進められていると見られる。この作業は数時間かかる可能性がある、とReutersは付け加えている。
トルコ政府は3月20日、Tayyip Erdogan首相の一連の動きに続いて、国民7600万人を対象にTwitterへのアクセスを遮断した。Twitterに投稿されたニュース、動画、画像を通じて政治腐敗の暴露情報が流れ、政府が窮地に立たされたのを受けて、Erdogan首相はソーシャルネットワークを公然と批判し、Twitterを「撲滅する」と警告していた。
トルコ政府によるTwitter遮断については、政治的敵対勢力のリーダーや米国政府、欧州連合(EU)、Twitter、トルコの憲法裁判所などが反対していた。
Erdogan首相は、自身と息子が大金をどのように隠すか話しているとされる会話の録音が公開されたことからここ数週間、大きな政治的圧力にさらされている。同首相はこの録音が偽物であると主張しており、「卑劣な攻撃」に対して法的手段をとると明言していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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