日本IBMは7月8日、世界規模で企業活動を展開する企業を対象に、人、プロセス、システムといった経営資源の統合化や最適化によって競争力を強化するためのサービスである「IBM Global One - A Unified Global Instance of SAP」(IBM Global One)の提供を開始すると発表した。
IBM Global Oneでは、戦略策定のためのコンサルティングからシステム構築、運用までを一貫して提供する。日本IBMでは同サービスのための専任体制を確立するとしている。
IBMが世界の主要企業のCEOを中心に行った調査結果によると、日本のCEOが経営に影響を与える要因として「グローバル化」を挙げる割合は他地域と比較して最も高く、重要な課題となっているという。また従来、グローバル企業の多くは、各拠点に権限を委譲する多国籍化を推進してきたが、業務プロセスやビジネスルール、価値観などの違いによって標準化が難しく、重複や無駄が生じていたとする。そのため、人、プロセス、システムといった経営資源を、明確なガバナンスの下で統合、最適化し、地球規模で需要予測、供給管理、最適生産などを実現することが求められているという。
IBM Global Oneでは、「真に統合されたグローバル企業(GIE:Globally Integrated Enterprise)」の実現に必要な5つの変革領域として、「ガバナンス」「ピープル」「プロセス」「プラットフォーム」「テクノロジー」を定義。これらの領域における変革を、IBMがグローバルで確立している「チェンジ・マネジメント・メソドロジー」に基づき、総合的に支援するという。 また、サービス提供にあたっては、自らもGIEを目指した企業変革に取り組んでいるIBMが、その過程で得たスキルや知識を生かしていくとしている。
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