これはハッキングではなく、手品でもない。
ソニーは本当に、「PlayStation 3(PS3)」のゲームを「Windows」搭載PC上でプレイできるようにするつもりだ。ゲーム機の競争は終わるのかもしれない。
2016年秋から、「Uncharted 3」や「Shadow of the Colossus」など、これまでPlayStationでしかプレイできなかったゲームがWindows搭載PCでプレイできるようになる。筆者は実際に体験したので、確かだ。
ただしユーザーは、ソニーのストリーミングゲームサービス「PlayStation Now」によってインターネットを介してこれらのゲームをプレイすることになる。「Netflix」のようなものと考えてほしい。
PlayStation Nowは、「PS4」「PS3」「PS Vita」の各端末と、いくつかのBlu-rayプレーヤーおよびスマートテレビを対象に数年前から既に提供されている。月額20ドル、または3カ月45ドルで、PlayStation 3の400本以上のゲームに無制限にアクセスすることができる。
Netflixやその他のストリーミングサービスと同様に、品質はユーザーのインターネット接続によって大きく異なる可能性がある。ソニーは、5Mbpsの接続を一貫して確保できることを必要条件としており、それは今後も変わらない。
変わるのは、ソニーのユーザー規模だ。Windowsを搭載するノートPCやタブレットが利用できるならば、大画面テレビは必要ない。理論的には、どこでもPlayStationのゲームが楽しめることになる。そしてどこに行っても、保存したゲームをストリーミングすることができる(ソニーによると、PS3プレーヤーは、「PS+ Cloud Storage」を介して保存内容をPlayStation Nowに転送できるという。PSボタンを押して「PS Now XMB」を参照することによってこれにアクセスできる)。
ただし注意事項がある。安くはない月額サブスクリプション料金と安定したインターネット接続に加えて、最良のパフォーマンスを得るために3.5GHz(以上)のプロセッサを搭載するWindows端末を使用することをソニーは推奨している。
また、Windows上でプレイするには「DualShock 4」コントローラが必要になる。他のプラットフォーム上ではそれより前の「DualShock 3」で、問題なくPlayStation Nowに対応できるにもかかわらずだ。
しかし、DualShock 4コントローラにはメリットもある。任意の標準のMicro-USBスマートフォン充電器ケーブルのほか、ソニーが9月に24.99ドルで発売予定の新しいワイヤレスUSBドングルにも接続可能だ。このドングルは、「PS4 Remote Play」(自分のPS4ゲームをPCにストリーミングするためのソフトウェア)にも対応する。
ソニーによると、PlayStation NowのWindow PC対応は英国で「まもなく」提供され、そのすぐ後に米国とカナダでも提供されるという。世界のその他の地域での提供については触れられていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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