健康状態のチェックや病気の早期発見に、血液検査はとても有用だ。しかし、病院で採血してもらい、結果が出るのを待って改めて医師から説明を受けるなど、手間も時間もかかって煩わしい。
そんな役立つけれども面倒な血液検査を、家庭で習慣にしてしまえるスマートシステム「Cor」が登場した。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
Corは、使い捨ての簡易採血器「Cor Cartridge」、血液の成分を検査するデバイス「Cor Reader」、Cor Readerと連携して検査結果や履歴を表示するスマートフォン用アプリで構成されるシステム。基本的な血液検査が手軽にできるので、毎週1回などのペースでチェックすることが可能だ。
Cor Cartridgeは、腕に押し当てた針で1滴だけ血液サンプルを採る。肌の表面から少量採取するだけなので、痛みはないという。これをCor Readerに入れると、コレステロール(総量、HDL、LDL)、血糖、中性脂肪、フィブリノゲンを調べられる。
継続的に検査をすることで、小さな変化や徐々に悪化する傾向が見つけやすい。Corのアプリはこうした変化を検出すると、運動や食事などをアドバイスし、治療が必要な病気に至る前に生活改善で健康な状態を維持できるよう支援してくれる。
Indiegogoでの目標金額は5万ドル。記事執筆時点(日本時間3月29日11時)でキャンペーン期間は1カ月残っているが、すでに目標を大きく上回る約8万ドルの資金を集めている。
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