4月14日~4月20日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは毎年恒例となっている世界開発者会議「WWDC 2015」を米国時間6月8日に開幕すると発表した。1000人を超えるAppleのエンジニアが世界中の開発者を迎え、ソフトウェアやハードウェアに関するワークショップやハンズオンを展開する、開発者にとって非常に貴重な場だ。
そのため、1599ドルという高額のチケットが瞬時に売り切れていた。2014年から導入された抽選制を引き続き採用しており、当選者のみが会場に行けるのだ。
Appleは基調講演も用意している。例年、ソフトウェアに関する技術的な話題が中心となっているが、新製品が披露される可能性や、新しいOSのデザインなどへの注目から、一般のユーザーにも注目されるイベントとなっている。
2015年も、最新のMac向けOS、iPhone/iPad向けOS、新しいクラウドサービスなどが発表されることに期待が集まる。
Appleは特にiOS周辺に関して「Kit」のリリースを盛んに行っている。例えばスマートホーム連携を行えるようにするHomeKit、Apple Watchアプリの開発が可能となるWatchKitなどがこれに当たり、最近では後述のResearchKitをリリースしてオープンソースの医学研究プラットホームの構築にも着手している。
例えば、次にAppleが何らかのデバイスを自ら開発したり、連携できるよう環境整備をするとしたら、何になるだろう。いずれにしても、iPhoneと連携させること、デバイス側・あるいはiPhone側でのアプリ開発が可能になることが、デザインパターンの基本となることは間違いないだろう。
アップル開発者会議「WWDC 2015」、米国時間6月8日に開幕(4/14)それでは、1週間のAppleニュースを振り返っていこう。
CNETにはApple Watchに関するレビューが連載されている。身に着けるデバイスであるため、人々それぞれがどのように活用するか、という「パターン」を持っている。Apple Watchはこうした多様なユーザーのパターンに、なんとかフィットし新しい価値を作り出そうとする取り組みなのだ。
販売は非常に好調で、予約開始の週末で100万台の注文を達成したという見方、今後3カ月間は、Apple Watchを作った製品がすべて売れていく状況が予測されていること、店頭販売は6月以降になってしまうことなどが、複数のアナリストから出されている。
これまでの製品以上に製品発売時には手に入りにくい存在。街で着けている人を見かけるようになるのも、もう少し時間がかかりそうだ。
筆者が非常に興味を持っているのは、時計のソフトウェア的進化の可能性だ。電話がスマートフォンになり、アプリによって新しい使い方が開拓されたように、時計も開発者がその新しい使い方を切り拓いていくことになるだろう。
「Apple Watch」、予約開始直後の週末に注文100万台達成か–複数アナリストが予測(4/13)AppleはiPhoneを医学研究デバイスへと変えるための開発環境「ResearchKit」を、Apple Watchの発売日が発表されたイベントで披露した。先週になり、それまで限られた医療機関に対して公開してきたResearchKitを、世界中の医療機関に解放した。
パーキンソン病やぜんそく、乳がん、糖尿病、心臓血管病といった、より研究が必要な疾患について、世界中のiPhoneユーザーがデータの収集に参加できる仕組みだ。上記の疾患に限った状態で、既に6万人が登録し、データの収集が始まっている。
このことは、その疾患の研究に役立つだけでなく、病気の認知や健康に対する意識の面でも、社会的な影響を作り出すことができるはずだ。
またAppleとビジネス分野で提携しているIBMは、Apple製のデバイスをデータ収集に活用する医療プラットホーム「Watson Health Cloud」を発表した。
Watsonはコグニティブコンピューティングのシステムとして米国でも評価されており、データへのアクセスに加えてデータマイニングや分析機能も提供するという。
Appleは自社、提携企業ともに、Appleデバイスでの医学活用をより拡げていこうとしている。こうした個別分野での活用の拡がりもまた、iPhoneの重要なユーザー基盤をとブランド作りにつながるだろう。
IBM、新医療プラットフォーム「Watson Health Cloud」発表–アップル製デバイスをデータ収集に活用(4/14)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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