Microsoftの「Windows Phone 8」に関する詳細が、pocketnow.comが入手した流出動画により早くも明らかになっている。
「Windows Phone」プラットフォームの次期メジャーアップデートであるWindows Phone 8は、当初懸念されていた問題の多くに対処しているようで、競合する他の複数のプラットフォームに近づけた作りになっている。Microsoftは依然として、(これまで高い評価を受けている)同社の携帯端末を消費者の手に行き渡らせることに苦戦している状況だ。現在のところ、消費者は「Android」搭載スマートフォンや「iPhone」の方をはるかに好んでいる。
次期バージョンのWindows Phone 8(開発コード名「Apollo」)では、独自の端末を開発するベンダー各社の選択肢が増える予定で、Microsoftは標準仕様の採用を主張してきたこれまでの方針を撤回する格好だ。これにより端末メーカーはさまざまなレベルの仕様を取り入れて競争力を高め、独自性を保つことができる。
このプラットフォームでは、マルチコアプロセッサのサポートを追加する(これに対しAndroid端末は現在すでにクアッドコアプロセッサに移行しつつある)ほか、4種類の異なる画面解像度、取り外し可能なmicroSDカード、モバイル決済に欠かせない近距離無線通信(NFC)にも新たに対応する予定だ。
Windows Phone 8ではさらに、PCやタブレット端末用の「Windows 8」OSとの統合が進む。その狙いは、開発者が一方のプラットフォーム向けに作成した大量のコードを他方のプラットフォームに移植できるようにすることだ。pocketnow.comによると、Microsoftは2012年第4四半期に設定しているWindows Phone 8の公開時点で、10万本のアプリケーションが利用可能になると見込んでいるという。Windows Phone 8では新たにネイティブコードをサポートするため、アプリケーションの端末への統合を強化できる。同OSでは「Skype」もさらに大きな役割を果たすかもしれない。
Microsoftは、暗号化などビジネス向けの機能を増やす予定で、これにより企業は携帯端末に独自のアプリケーションを組み込むことができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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