Googleは米国時間11月3日、よりタイムリーなトピックを表示するため、検索アルゴリズムの変更を実施した。この変更で全検索の約35%が影響を受ける。
Googleは、最も関連性の高い検索結果を上位に表示できるよう、アルゴリズムの改良に取り組んでいる。また、増加しているインターネット上のリアルタイムデータについても、発見を可能にするよう検索アルゴリズムを変更したという。
GoogleフェローのAmit Singhal氏はブログ投稿の中で、「今日の世界では情報が目まぐるしい速さで動いていることを考えると、1週間前、1日前、あるいは1分前の情報であっても最新情報となり得る。そして、あるTV番組については1週間前の情報が最新なのかどうか、あるいは1週間前のニュース結果を最新ニュースとするのは古すぎるのかどうか、といったことをアルゴリズムは検索キーワードによって判断できるようになる必要がある」と記している。
Googleは2011年6月、インデックスシステム「Caffeine Web」を完成させ、「50%最新の検索結果」を表示できると述べていた。このツールを利用することで、Googleはより最新の検索結果をタイムリーに表示できるようにアルゴリズムを変更した。
そのため現在は、たとえば「Occupy Oakland protests」(「オークランドを占拠せよ」抗議運動)というキーワードで検索すると、Googleはニュースを中心とした検索結果を返し、わずか数分前に配信されたかもしれないような新聞記事のリンクが上位に表示される。大統領選挙や企業の決算報告などの繰り返し起こる出来事の場合、検索において指定がない限り、この新しいアルゴリズムは、一番最近の事例を結果として表示する。
「検索ごとに必要な鮮度は異なっている。今回のアルゴリズム面の改良は、こうしたタイプの検索とユーザーが必要とする情報の鮮度のレベルを識別する方法を十分把握できるようにすることを目的としたもので、分単位の情報を含む最新の検索結果が得られる」(Singhal氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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