企業システムにおける情報漏えいのリスクに対処するための具体的な対策と運用を検討し、企業に提言、提案することを目的とした企業連合が、RSAセキュリティ、エムオーテックス、大塚商会、クオリティ、損害保険ジャパン、シトリックス・システムズ・ジャパン、トレンドマイクロ、日立ソフトウェアエンジニアリング、マイクロソフトの9社により組成された。
企業経営の重要課題である情報管理において、適切な対策方法を提供するために関連企業が手を結んだものがこの企業連合だ。1つの製品では全体をカバーできず、総合的な対策を行うのが難しい情報管理について「情報漏えい防止ソリューション」を実現することを目的としている。また、企業の情報漏えい発生箇所に対してJIS X5080に沿った「情報漏えい対策基準」を作成。それに基づいて具体的なソリューションと運用方法を提示する。
9社から代表者が出席して記者説明会が行われた |
提供するセキュリティソリューションは、各社の得意分野を組み合わせた形になる。技術的なセキュリティ確保については、大塚商会による無料の情報セキュリティ診断に始まり、データの暗号化(日立ソフト)、ネットワーク使用履歴把握による内部対策(エムオーテックス)、個人認証(RSAセキュリティ)、PCの適正化や運用管理等(クオリティ)、ウイルス対策(トレンドマイクロ)、セキュアなアクセスインフラの整備(シトリックス・システムズ・ジャパン)、ドキュメントの情報保護強化(マイクロソフト)とつながる。さらに万が一の情報漏えい時の損害に備えた保険を損害保険ジャパンが、運用にあたってのセキュリティ教育やコンサルティングを大塚商会がそれぞれ提供する。
単独の製品を提供するのではなく、各製品およびサービスを組み合わせることによって、企業にとって最適なソリューションを提供したり総合的なケアを行ったりすることが可能になる仕組みだ。
同連合は、今後各社間での連携を強化するとともに、賛同パートナー企業を増やし、中小企業向けASPサービスの提供など、より多くの企業に対応できる体制を整える予定だ。
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