日立ソフトウェアエンジニアリングは4月26日、2004年3月期の決算を発表した。連結売上高は2243億7400万円で、前年同期の2178億7200万円に比べ3.0%の増収。ただし、営業利益は87億2800万円で前年同期の128億9200万円の32.3%減、経常利益は97億6800万円で同128億2100万円の23.8%減。当期の純利益35億8600万円は、前年同期の65億4400万円に対し45.2%減の大幅減益となった。
単独決算の状況は、売上高2204億3200万円(前年同期比3.7%増)、営業利益79億1800万円(同33.6%減)、経常利益91億1700万円(同24.9%減)、純利益30億700万円(同47.9%減)、1株当たり純利益46.86円(同40.82円減)だった。
部門別でみた場合、システム開発部門の連結売上高は1027億円(同3.4%減)、単独売上高は1014億円(同3.8%減)。厳しい環境が続いているが、電子商取引、携帯電話機向けコンテンツ/組み込みソフトウェア関連、ERP、ウェブシステム、セキュリティ、運用管理などが堅調に推移したという。業種別構成比では、製造業、サービス業、通信業向けが増えた一方で、電機、官公庁/自治体、金融業向けが減少した。
情報処理機器部門は、連結売上高1216億円(同9.1%増)、単独売上高1189億円(同11.1%増)。サービス、通信、金融機関向けに基幹業務システムの再構築の関連受注が好調で、サーバ、パソコンなどのネットワーク機器が大幅に伸長した。システムソリューションでは、デジタルボード、衛星画像配信サービスは順調に拡大したが、ライフサイエンス、写真シール自販機は前期を下回った。
今後の事業方針について、同社は「高収益となる事業を優先し、利益の回復を図る」としている。「そのため、業務ソフトを中心としたシステム開発を大幅に拡大する。特に収益性の高いパッケージをベースとしたパッケージソリューションと、特徴あるハードウェアとソフトウェアを組み合わせたシステムソリューションに注力する」(同社)
2005年3月期の連結決算については、連結売上高2040億円(当期比9.1%減)、営業利益100億円(同15.7%増)、経常利益100億円(同2.4%増)、純利益44億5000万円(同24.1%増)と予測する。
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