近畿2府4県に通信サービス事業を手がけるケイ・オプティコムは9月29日、モバイルブロードバンドサービス「eoモバイル」の本格提供を開始すると発表した。サービススタートは2010年3月から。
6月に代表取締役社長に就任した藤野隆雄氏は「ケイ・オプティコムは、近畿2府4県を対象とした総合情報通信会社。近畿一円にネット、電話、テレビのトリプルプレイサービスなどを提供し、関西エリアで一定の評価と認知を得ている。今回は携帯ゲーム機やスマートフォンの普及など、市場の変化を受け、モバイルブロードバンドサービスを提供開始する。公衆無線LANのアクセスポイントは国内最大級となる3万カ所、一部のエリアではIEEE802.11nを採用するなど、宅内と遜色のないモバイルブロードバンド環境を提供する」と新サービスにおける意気込みを話した。
eoモバイルは、「公衆無線LANサービス」と「3Gサービス」のラインアップにより、本格提供を開始するもの。公衆無線LANサービスでは、関西一円に3万カ所(数年内)のアクセスポイントを配置するほか、駅など一部のエリアでは次世代無線LAN標準規格である「IEEE802.11n」を採用するという。
また3Gサービスでは、従来からの最大7.2Mbpsのサービスに加え、最大21Mbpsのサービスをラインアップ。これらのサービスを合わせて提供することで、公衆無線LANエリア外におけるモバイルブロードバンド利用ニーズにも対応するとのことだ。
各モバイルサービスは、シームレスで接続できるよう独自開発のソフトウェア「簡単接続ツール」を無償で提供する。
料金は、eo光ネットの月額料金4900円にプラス315円/月で公衆無線LANが利用できる「eo光ネット+公衆無線LAN」とプラス1000〜4680円/月で公衆無線LANと3G(7.2Mbps)が利用できる「eo光ネット+公衆無線LAN+7.2M(3G)」、プラス1000〜5680円/月で公衆無線LANと3G(21Mbps)が利用できる「eo光ネット+公衆無線LAN+21M(3G)」を用意したほか、eoモバイルのみの単独メニューについても提供する予定とのこと。こちらの料金は未定となっている。
ケイ・オプティコムでは、2010年3月のスタート時点でサービス提供圏内にアクセスポイントを約2000カ所設置、2010年度末までは1万カ所、2011年度以降に約3万カ所へと拡大していく予定。eoモバイルの利用者数としては初年度5万人を目標に据えている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス