以前の数字と比較すると、Barack Obama大統領の歴史的な就任宣誓は、インターネット史上でトラフィックが最大の日とはならなかった。しかし、多くのソーシャルネットワークとデジタルメディアサイトにとっては、就任式の米国時間1月20日は、トラフィックと利用の記録が更新された1日となった。
現時点でCNET Newsが得ている情報は以下の通りだ。
Akamai。コンテンツ配信ネットワークのAkamaiは、ウェブ上のトラフィックが東部標準時の正午直前に最大値を記録したことを示すいくつかの数字を発表しており、1分あたり約540万人のビジターがオンラインのニュースサイトに群がったという。Akamaiの計測では、これは通常のオンラインニュースの利用者数を22%上回っているものの、過去最高ではない。2008年11月のObama氏の勝利決定のときは、1分あたり約860万人のビジター数を記録している。また、熱い戦いが繰り広げられた2006年のサッカーのワールドカップと、2008年の全米大学男子バスケットボール選手権プレーオフ「March Madness」のときは、いずれも1分あたり700万人を突破している。
CNN。1月20日は、Time Warner傘下のオンラインニュースサイトCNN.comにとって記念すべき日となった。CNN.comによると、同サイトは統計値を次々に更新していったが、東部標準時の午前6時から本稿締め切り時間までに、生中継動画のストリームが1880万件を超え、Obama大統領が就任演説を行う直前には130万人が同時に接続していたという。1日の生中継動画のストリーミング数としては過去最高の記録で、選挙当日でもわずか530万件だった。
Facebook。就任式に関する「ステータス」更新(Twitterの投稿に相当するもの)のライブフィードでCNNと提携しているソーシャルネットワークのFacebookは、利用度に関する数字を一部公表しており、現在も数字を更新している。太平洋標準時の午前10時15分時点で、CNNのアプリケーションを使った60万件のステータスメッセージがあり、就任式の間は、平均で毎分4000件のFacebookステータスが更新されたという。これは、Obama大統領が演説を始めた瞬間にピークを記録し、60秒で8500件のステータスメッセージが書き込まれた。生放送中は、「数百万人規模の」メンバーが同サイトにログインしていた。
Mogulus。ライブストリーミングサービスのMogulusは、就任式に関連して、C-SPAN、USA TodayおよびUSA Today発行元のGannettが所有する新聞社に、オンライン動画ストリームを提供していた(GannettはMogulusの少数株式も所有している)。就任式の動画視聴率は、Mogulusネットワークの過去の記録を更新し、10万5000人が同時に動画を視聴して、ビジター数は計100万人を超えたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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