ヤフーは2月13日、新サービス「Yahoo!プロフィール」を公開した。これは同社が提供しているSNS「Yahoo! Days」のプロフィールページを、従来からあったYahoo!ID保持者のプロフィールと統合し、さらにSNS機能を持たせたものだ。将来的にはAPIを公開し、外部の開発者がYahoo! JAPAN内の人間関係を抽出してサービスを開発できるようにする予定もあり、ヤフーのソーシャル化の要となるサービスだという。
Yahoo!プロフィールが従来のプロフィールページと大きく異なる点は、Yahoo! Daysでつながっている友人が表示されるなど、SNSの要素を加えたところだ。また、Yahoo! JAPANのサービスを通して気になった人、仲良くなった人とメールアドレスを公開せずにメッセージのやりとりをしたり、友だち登録したりすることもできる。友だちを登録する際は、「同級生」「サッカー仲間」など目印となる「ラベル」を設定して分類可能だ。
誰もが利用できるサービスであるため、プロフィールの項目ごとに公開範囲を設定できるようになっている。公開範囲は「インターネット全体」「ログインしている人」「友だちの友だちまで」「友だちまで」「一部の友だちまで(ラベルを設定して分類する)」「公開しない」の6つから選べる。
Yahoo!プロフィールの公開に伴って、Yahoo! Daysの招待制は廃止された。今後はYahoo! JAPAN IDを取得していれば誰でも参加することができる。これまでヤフーのソーシャル化の基盤として存在してきたYahoo! Daysは、Yahoo!プロフィールというプラットフォーム上で利用できるサービスの一つという位置づけになる。
代わりに、Yahoo!プロフィールの担う役割が重要となってくる。ヤフーは今後数カ月かけて、ソーシャル機能を搭載した新サービスをいくつかリリースし、また既存のものにはYahoo!プロフィールとの連動機能を追加していく計画だ。
ブログやSNS、動画サービスでもそうだったが、ヤフーはある程度ユーザー数の裾野が広がった段階で新しい分野に参入することが多い。ヤフーがリリースを予定している新サービスは例えばTwitterライクな何かだろうか、とも想像できるが、これについてソーシャルネット事業部 企画部の寺岡宏彰氏は、「もっとユーザーの投稿の敷居を低くするようなものは検討しています。コミュニケーションの量を圧倒的に増やしていきたいので、例えばよくブログとかでも書くネタがないというユーザーに対して、コミュニケーションを活性化する支援策なども考えています」と話す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス