5月24〜25日に開催されたテクノロジー系ベンチャー企業の経営者やベンチャーキャピタリストなどが集うイベント「New Industry Leaders Summit 2007 Spring」。2日目には、韓国最大の動画共有サイト「PANDORA.TV」でCFOを務めるMichael Byungchul Hong氏が講演を行った。
「2日間のカンファレンスで、SNSやパーソナライゼーション、UGC(Use Generated Contents)、動画といった様々なキーワードが出てきたが、PANDORA.TVはそれらをすべて融合したサービス」とMichael Byungchul Hong氏は語る。
PANDORA.TVのメインページにはビデオのランキングが並び、上部の検索窓から投稿されている動画を検索できる。
またウェブブラウザ以外からもアクセスできるように、クライアント型のメディアプレイヤー「mini」を提供している。
SNSやブログ、MicrosoftのIMなどもサイトに埋め込んでいる。
なかでもMichael Byungchul Hong氏が重要なサービスとして挙げているのが、パーソナルチャンネルだ。
これは、ユーザー登録すると与えられる機能で、自分の保有している動画をアップロードしたり、PANDORA.TVで検索した動画を保存したり、動画を編集したりすることができる。背景やスキンも自分の好みのデザインに変えられるという。
PANDORA.TVは、YouTubeのような動画共有サイトとして韓国で人気を集めている。koreanclick.comの調査によれば、同サイトの週間ユニークユーザー数は韓国の動画サイト中1位。「2005年6月から2006年12月までの1年半のトラフィックの伸び率は7000%。月間PVは2007年の4月時点で、2006年12月から倍増している」(Michael Byungchul Hong氏)
収益の大部分は広告から得ている。ビデオの再生前後に挿入される動画広告や、広告をテーマとした動画を登録するなど、様々なメニューを揃える。
PANDORA.TV創設者兼CEOのPeter Kim氏は、早くから動画の持つポテンシャルを感じており、YouTubeよりも5カ月早い2004年10月にPANDORA.TVのサービスを開始している。
Michael Byungchul Hong氏は、「一番の違いはPANDORA.TVが韓国でスタートして、YouTubeはアメリカでスタートしたことだ」と述べ、PANDORA.TVがYouTubeと肩を並べるサービスであることをアピールする。
今後は韓国内にとどまらず、地域の壁を越えたサービスになることを目標としている。まずは2007年9月にインターナショナル版のサービスを展開し、主にアジア地域に力を入れていく方針だ。
その1つとして日本語サイトの提供も予定している。「日本と韓国においては、YouTubeのアジア版になっていければと考えている」(Michael Byungchul Hong氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力