マイクロソフトは4月20日、ブログサービス「Windows Liveスペース」の機能を強化した。オンライン上で写真を加工してブログに掲載できるようにしたほか、読者がブログ運営者にメッセージを送れるようにするなどソーシャルネットワーキング(SNS)機能を強化した。
Windows Liveスペースはマイクロソフトが2004年8月より世界に先駆けて日本で開始した「MSNスペース」の後継。2006年8月にリニューアルし、Liveサービスの1つに統合された。全世界で7000万のブログがあり、月間ユーザー数は1億2000万人にのぼるという。ただし日本だけでのユーザー数やブログ数については明らかにしていない。
今回の新機能のうち、他社にない機能としてマイクロソフトが自信を見せるのがフォト機能だ。フォトアルバムに写真をアップロードする際に、ブラウザ上で写真の明るさやコントラストを調整したり、必要な部分だけを切り出したりすることが可能だ。編集結果はリアルタイムでプレビューできるため、画面を見ながら簡単に写真の調整が可能という。
このほか、SNS機能の強化として、読者とブログ運営者がメッセージをやりとりできる機能も備えた。また、Windows Liveメッセンジャーとも連携し、Windows Liveスペースのプロフィール欄にメッセンジャーで表示している名前や状態を表すメッセージ、アイコンなども出せるようにした。
ユーザーからの要望が多かった機能として、アクセス数や新着コメント、届いたメッセージ、友人のブログの更新情報などを一覧で表示するダッシュボード機能も搭載した。管理画面のトップページに表示される。
ブログデザインの編集機能も強化した。あらかじめ用意された画像だけでなく、ユーザーが自分で撮影した写真を素材として使うこともできるようにした。ただし、ほかのブログサービスのようにスタイルシートをユーザーが自由に変更することはできない。「初心者を対象としているので、ドラッグ&ドロップで簡単に操作できることを重視している」(マイクロソフト オンラインサービス事業部 プロダクトマネージメントグループ Windows Liveチーム プロダクトマネージャーの神川亜矢氏)という。
このほか、新機能ではないものの、ブログを更新すると友人にインスタントメッセンジャーで通知する機能や、Windows Liveガジェットをブログパーツとして掲載できる機能など、Windows Liveのほかのサービスと連携する。
よりSNSに近くなったWindows Liveスペースだが、「もともとブログサービスとして始まったこともあり、SNSよりもブログだという認識を持っているユーザーが多い」(神川氏)。ユーザーの利用方法を見ても、限られた友人に向けた日記というよりも、広く一般に発信するブログとしての記事を書く人が多いとのことだ。マイクロソフトでは、Windows Liveスペースを「ブログとSNSの中間」(神川氏)と位置づけ、コミュニケーション機能を強化することでWindows Liveスペースの活性化を図る考えだ。
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