カリフォルニアに拠点を置く新興企業が、PtoPソフトウェアを手がけるBitTorrentの新サイトで配信されるビデオなど、ダウンロードコンテンツに最適化された、追跡可能なリアルタイムのターゲット広告を実現しようとしている。
YuMe Networksは米国時間4月2日、広告主が視聴者のPCやモバイル機器やテレビにダウンロードされるコンテンツに直接ビデオ広告を挿入できる広告キャンペーンを発表した。これにより、PtoPネットワークなどダウンロードコンテンツの提供者が広告から収入を得られるようになる。これまで、広告の閲覧を追跡評価することができなかったため、そのようなサービスはコンテンツを無料で公開するか、ダウンロード数ベースでの課金をするかのどちらかであった。
YuMeの技術は、どのくらいの人が広告を閲覧したか、広告全体のうちどの程度の部分が閲覧されたか、視聴者が何回広告を閲覧したか、視聴者は広告をクリックしたかどうかなどを報告するものである。
エンターテイメントソフトウェア配信企業であるEidos InteractiveではYuMeの技術を新作ビデオと新作PCゲーム「Lara Croft Tomb Raider: Anniversary」のプロモーション用に行う広告キャンペーンで利用することを予定している。G4 TVの提供するビデオが、2007年2月に立ち上がったBitTorrent Entertainment Networkで配信される際にも、広告が付加される。
カリフォルニア州レッドウッドシティに本拠を置くYuMeの最高経営責任者(CEO)兼共同設立者であるJayant Kadambi氏によると、ダウンロードされてユーザーのハードドライブに保存されるビデオコンテンツとは違い、YuMeの広告は視聴者が「再生」ボタンを押すたびにリアルタイムでストリーミング配信されるのだという。
Kadambi氏は、広告主が広告の配信をビデオ再生の前にするのか後にするのか選択でき、2列以上の広告や地理的条件からターゲットを絞った広告なども可能だと説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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