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「1番手と2番手が激しくやりあって疲弊した時に、3番手以下が出てくる。これは古今東西変わらぬ、普遍的な真理だ」
ポータル(玄関)サイト事業を本格始動し、当時の球団「大阪近鉄バファローズ」の買収に名乗りを挙げる直前の2004年初夏。今は元ライブドア社長となった堀江貴文被告は、予言めいた言葉を記者に残していた。
これは、当時盛んだったヤフーと楽天による最大手ポータルを巡る戦い「ポータル戦争」に対し、ライブドアこそが、最終的な覇者になることを意図して発せられた言葉だ。
その後、予言が現実に変わるかのような勢いで、ライブドアは楽天との球界新規参入争い、続いてフジテレビジョンを相手取った敵対的買収に映る行動などで、一躍有力ポータルサイトとして浮上。しかし、2006年に入って、堀江被告ら首脳陣が証券取引法違反の容疑で逮捕されたことをきっかけに、その勢いは急速に衰えていった。
皮肉にも、自らが疲弊してポータル戦争から退場したライブドア。1番手のヤフ−と2番手の楽天という構図は、変わらなかった。
ところがそれ以降、ネット市場では大きな新潮流が到来することになる。Web 2.0のサービスを軸とした新勢力の台頭だ。
世界的にはGoogle、国内ではミクシィを代表とする勢力は、ポータル戦争にばかり目が向けられていた状況を覆しつつある。ミクシィはすでに、楽天に追いつき追い越し、ヤフーの絶対的な地位さえ脅しうる存在となった。
冒頭の予言通り、ミクシィなどの新勢力によって、“巨人”ヤフーと楽天の壁は乗り越えられるのか。あるいは、依然として大量の利用者を抱えるヤフーと楽天が、新勢力の追随を許さないのか──。
ここにきて「Yahoo!JAPAN研究所」「楽天技術研究所」の存在を明らかにし、Web 2.0のサービスにおいて重要な要素であると言われる「技術」やそのベースとなる思想にようやく目を向け始めた、ヤフーと楽天のWeb 2.0関連の取り組みについてまとめた。
楽天は今後の同社における技術開発の拠点を担う「楽天技術研究所」について、メディアとしてはCNET Japnの取材に初めて応じ、その現状と構想を明らかにした。同研究所代表の森正弥氏に、研究所設立の経緯と狙いについて聞いた。
2007/03/28 03:15
インターネットを軸として研究を行う「Yahoo!JAPAN研究所」が4月1日に設立される。これに関連し、ヤフー社長の井上氏はCNET Japanの質問に対し、「Web 2.0以降の世界でも圧倒的強さで勝ち続ける」と語った。
2007/03/27 12:57
ヤフーは、新サービス「Yahoo!なんでも交換」を公開。ユーザーが「知りたい情報」や「知らせたい情報」を簡単に投稿・閲覧でき、さまざまな取引が気軽に行える新サービスという。
2007/03/22 22:23
楽天は、自社が提供するインターネットサービスの開発に、ウェブアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」を採用、利用を開始した。開発手法の標準化による大規模サービス開発手法の確立も行っていく。
2007/03/15 22:42
ヤフーは、「Yahoo!地図情報」において、オリジナルの地図を作成し、その地図上にユーザー同士が地図情報を書き込んで共有できる、コミュニティ型のサービス「ワイワイマップ」(ベータ版)を公開した。
2007/03/06 20:52
NIIとヤフーはこのほど、Q&Aサービスに関する研究利用契約を締結。2007年4月から研究コミュニティへ同サービスで蓄積されたデータを無償提供する。情報検索や情報分析などの研究者に対し、データ活用を支援する。
2007/03/06 17:27
ヤフーは、ブログ検索の新機能をリリースした。検索した単語がブログでどのような評判になっているかを検索できる「評判情報検索」機能や、検索結果を自動的にトピックごとに分けて表示する「まとめ検索」機能などがある。
2007/02/28 20:23
ヤフーは開発者向けコンテストの開催を発表し、作品の募集を開始した。これまで手薄だった外部の開発者との関係を強化するとともに、同社のデータやシステムを使った新しいインターネットサービスのあり方を模索する。
2007/02/26 06:00
ヤフーとアイスタイルは、美容品や化粧品のクチコミ情報収集および提供に関して協業する。ヤフーが提供する美容品や化粧品の情報サイト「Yahoo!ビューティー」とアイスタイルの「@cosme」の連携を強化し、クチコミ情報の投稿、編集機能を導入した。
2007/02/15 19:23
きざしカンパニーは、ヤフーがYahoo! JAPANにて提供する、ブログとニュースではどのような話題やテーマがトレンドになっているのかを、一目で分かるようにした新コンテンツ「Yahoo! トレンドワード」に、検索・言語解析技術の提供を開始する。
2007/02/15 18:02
楽天は1月17日、仮想モールなど同社サービスに関するAPIの公開を開始した。楽天グループにおける2007年の重点施策としており、外部サイトからの集客数を増加させ、主力の通販売り上げを拡大したい考え。
2007/01/17 19:04
ヤフーは、Yahoo!ニュースをリニューアルした。ユーザーにもっと楽しんでもらうことを目的として、レーティングやクリックサーチなどユーザー参加型機能が追加されている。
2007/01/09 19:29
楽天はこのほど、コンテンツ分類・共有サービス「TagSta.」の提供を開始した。当初、画像・動画共有サービス「楽天フォト」に投稿された画像や動画をTagSta.の処理対象とする。
2006/12/22 20:54
ヤフーは、Yahoo! JAPANの技術仕様を無料で公開する「Yahoo!デベロッパーネットワーク」に「Yahoo!地図情報Webサービス」を開設し、「Yahoo!地図情報」のAPIを公開した。
2006/12/15 12:02
ヤフーは、「Yahoo!ショッピング」出店企業や一般メーカーなどから提供される商品やサービスを実際に体験し、感想や評価をブログなどで公開することでクチコミ情報を波及させていくサービス、「クチコミナビ」を来年春に公開する。
2006/12/05 18:10
これまで「宣言」だけだった楽天のWeb 2.0戦略。それが2007年、「実現」に向かう見通しであることが明らかになった。本当に楽天はWeb 2.0企業になり得るのか――。三木谷社長がCNET Japanに対して語った。
2006/11/17 09:54
ヤフーがネット上のニュースの投稿および格付けサービスに参入していることが分かった。国内最大となるポータルサイトの集客力を生かし、ニュースサービスの強化とコミュニティの活性化を図る狙い。
2006/11/16 21:13
楽天は会員ビジネスを展開する“超Web 2.0企業”――。CEATECで講演した楽天社長の三木谷氏は、自社のビジネスモデルの優位性をアピールし、ここ最近の各方面からの批判に対して反撃した。
2006/10/04 23:31
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