AT&Tは米国時間3月22日、同社のIPTVサービス「U-verse」で、加入者がオンエア中のテレビ番組をPC上で視聴できるようにすると発表した。
U-verseはこれまで、既存のケーブルテレビ局や衛星放送局と競合するIPTVサービスの1つで、Verizon Communicationsの光ファイバー接続サービス「FiOS」と似たような方法で展開していた。しかし、AT&TはMobiTVと提携し、AT&Tブランドの新サービス「U-verse OnTheGo」を通じて、テレビ番組を加入者のPCに届けることになる。AT&Tによると、U-verse OnTheGoの加入者は、ブロードバンドのインターネット接続環境があれば、どこでもU-verseの番組をPCで視聴できるという。
AT&Tは、U-verse OnTheGoで視聴できるチャンネルの一部、たとえば「Weather Channel」や「Bloomberg Television」などは、テレビの生放送と同じタイミングで配信するとしてアピールしている。
新規顧客を呼び込むため、AT&TはU-verse OnTheGoに14日間の無料お試し期間を設けている。ただし、現時点で提供しているチャンネル数は30弱で、利用するにはあらかじめU-verseに加入契約を交わす必要がある。また、加入後も、U-verse利用料のほかに1カ月あたり10ドルの費用がかかる。さらに、この新しいOnTheGoサービスを利用できるのは、Windows XPを実行し、MicrosoftのInternet ExplorerかMozillaのFirefoxのブラウザを搭載するPCに限られている。
米国の都市部で、AT&TのU-verseを利用できる地域はわずかしかないため、OnTheGoサービスへの加入も同じ地理的制約を受けることになる。しかしAT&Tは、IPTVの普及に伴い状況は変わっていくと強調する。実際、同社は今後、OnTheGoで提供するチャンネルと番組の数を増やすだけでなく、利用できる地域を米国中に広げていくと表明している。
AT&Tはまた、同社が買収したCingular Wirelessの提供する携帯電話サービスを通じて、携帯電話からU-verse OnTheGoの番組を見られるようにする計画もあると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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