Microsoftは米国時間12月6日、「Live Search Books」のベータ版を公開する予定だ。「Google Book Search」と競合するサービスだ。
MicrosoftのLive Search Selection担当ゼネラルマネージャーDanielle Tiedt氏によれば、この書籍検索サービスでは、Microsoftの書籍デジタル化プロジェクトの一環としてスキャンされた書籍を、「Windows Live Search」でインターネットのコンテンツを検索するのと同じように、キーワードで検索できるという。
当面、Live Search Booksを使うには、このベータ版サービスのホームページから検索するか、Windows Live Searchのメインページに設けられた「Books」カテゴリーから利用する(「垂直検索」と呼ばれる方式)ことになる。Microsoftは、このサービスを正式版へ移行した後、スキャンしたすべての出版物をインターネット全体を対象とするWindows Live Searchに統合する計画で、Tiedt氏によれば、同社はこの統合を半年以内に実施したいと考えているとのことだ。
「正式版へ移行後は、書籍の中味がウェブコンテンツ(Windows Live Searchによる検索結果)と統合されて表示される。Windows Live Searchでわれわれが力を入れているのは、あらゆるコンテンツがその種類を問わず検索対象となり、最適な検索結果が表示されるようにすることだ。最適な検索結果が書籍に掲載されていた、ということもあるだろう。例えば、歴史に関する内容を検索する場合、最も信頼できる検索結果は書籍の内容かもしれない」とTiedt氏は述べた。
Live Search Booksでは、本の中味を検索する機能を利用して、スキャンされた書籍の全文を検索することも可能だ。ただし、ベータ版では、大英図書館、カリフォルニア大学およびトロント大学の蔵書からスキャンした、著作権の切れた書籍しか検索できないように制限している。
Microsoftは現在、ロボット技術を利用したスキャナを使ってニューヨーク公共図書館、コーネル大学、および米国獣医学博物館の蔵書をデジタル化中で、その書籍も2007年1月中に検索対象として加える計画だ。さらにその後、著作権で保護されている書籍についても、出版社から許諾を得たうえでスキャンし、検索対象に加わることになっている。
Tiedt氏によると、Live Search Booksのデータベースに記録された書籍は、すべて全文検索が可能になるとのことだ。
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