スキャナメーカーKirtas Technologiesとコーネル大学が、書籍をデジタル化するというMicrosoftの新プロジェクト「Windows Live Book Search」で協業することに合意した。
大型の高速スキャナとデジタル化ソフトウェアを提供するKirtas Technologiesは米国時間10月17日、Windows Live Book Searchプロジェクトに同社のスキャン技術を提供することでMicrosoftと提携した。
ニューヨーク州にあるコーネル大学図書館も同日、Microsoftと提携し、同図書館にある蔵書のスキャンを許可することで合意した。このプロジェクトが完了すれば、出版社の明確な許可のある著作権で保護された資料や著作権が切れている資料を、Microsoftのオンラインウェブアプリケーションから無料で閲覧できるようになる。
Kirtasによると、同社のスキャナはロボット技術を利用しており、1時間に2400ページをスキャン可能で、しかも「人間の手より丁寧に書籍を取り扱う」という。
Kirtasのスキャナでスキャンした作品は、2007年初めからWindows Live Book Searchから利用可能となる。コーネル大学によると、同大学の図書館員は書籍のどの版をスキャンすべきか指示し、デジタル化プロセスの品質を監視するという。
Microsoftのこのプログラムは、Googleの「Google Book Search」と競合するものとなる。Google Book Searchはすでに多くの書籍の全文がオンラインで提供されており、リストには、ニューヨーク公立図書館、オックスフォード大学などの蔵書が入っている。
しかしGoogleの取り組みはMicrosoftとは異なり、著作権のある書籍がデジタル化されるのを望まない場合、出版社は書籍のスキャンを拒否する手続きを取らなければならない。この手法のために、各国で訴訟が起きている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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