Microsoftは米国時間3月8日、新しい「Windows Live Search」ページのベータ版を公開する。同ページは、MSN Searchと同じ技術を使用するが、最終的には同社が将来提供する唯一の検索サービスになる。
MSNでグローバルセールス、マーケティング、広報担当ディレクターを務めるAdam Sohn氏は、「(Windows Live Searchの)ベータテストが終了すれば、検索手法は将来的には1つになる。しかも、それはそれほど先の話ではない」と述べた。Sohn氏のコメントは、製品が長い期間ベータ版のままになっているGoogleのことを暗に指している。
Microsoftは2005年夏、MSNをWindowsと統合し、11月にはウェブベースのサービスを「Windows Live」の名称のもとで提供すると発表した。Windows Liveは、電子メールやブログ、そしてインスタントメッセージング(IM)などのサービスを組み合わせたものになる。一方、MSNはコンテンツとメディアに注力するとSohn氏は語った。
MSNインフォメーションサービスのシニアバイスプレジデントを務めるYusuf Mehdi氏は6日、インタビューに答えて「これは、検索において革新を追い求めるわれわれの努力の中で、2つ目の大きなステップになるものだ」と述べた。「最初の2年半は、検索結果の関連性を高めようとして、競争相手に追いつき、基本的なサービスを構築することに費やしてきた」(Mehdi氏)
Mehdi氏によると、Yahooとの差はすでに縮まり、「Googleに追いつくのもあと少し」だという。
Windows Live Searchには、画像検索、ニュース検索、RSSフィード、メール、ローカル検索、ショッピングという新しい機能が備わっている。Windows Live Searchのベータ版には、検索プレビュー、ページ上に表示する検索結果の数とサイズを調整するための検索スライダーバー、別のページに移動せずに検索結果の内容を見ることができるスマートスクロールなどが含まれる。
Microsoftはまた、アップデートされたLive.comサイトと、Windows Live Toolbarのベータ版も披露した。
新しいWindows Live Toolbarを使うと、ユーザーは、Windows Live Searchを使ってあらゆるウェブページを検索できる。これは、OnFolioの買収により獲得した技術を採用しており、人々が自分のコンピュータに情報を保存したり、統合されたRSSアグリゲータとリーダによって情報を見つけたりすることが可能になっている。
MicrosoftのLive.comサービスは、常に必要な検索結果をユーザーが自分のホームページに追加したり、検索結果から直接RSSフィードに登録したりすることが可能になっている。また、時計、ノートパッド、株式相場速報、天気などの新しいガジェットを使用することも可能だ。
Windows Live Searchは、「Windows Live Messenger」や「Windows Live Mail」など今後発表されるWindows Liveのサービスからアクセスが可能になる。
Nielsen/NetRatingsによると、米国検索市場でMSN Searchが占める割合は11%で、22%のYahoo、48%のGoogleに続いているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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